Allen Edmonds(アレンエドモンズ)コードバンチャッカブーツをリウェルト(ウェルト交換)からオールソール交換修理

P1260158こんにちは東です。

Allen Edmonds(アレンエドモンズ)のコードバンレザーを使用したチャッカブーツをお預りしました。

P1260159お客様は横浜からいつも修理などでお越しくださっています。

こちらのアレンエドモンズのブーツは長年ご愛用されている模様で、過去にも「オールソール交換」を繰り返しされておられました。

P1260160アッパーの状態は良いのでまだまだご活躍して頂けます。

P1260161靴底の状態を確認すると、レザーソール中心部に穴が開いています。

P1260162この状態になると「オールソール交換」で靴底全体を作り替える修理となります。

P1260163ここで大きな問題がありました。

靴の構造は「グッドイヤーウェルト製法」です。

つま先からカカト後部までレザーウェルトに縫いが入る「ダブルウェルト(1周ウェルト)」になります。

P1260165ソール交換の際はウェルトを残します。

その下のソールを取り外し→古い出し縫いの糸を取り外す→新しいソールを付ける→再度ウェルトとソールを縫う

という工程です。

靴の前部のウェルトは出幅もしっかりありますが、

P1260166カカト周りのウェルトはほとんど出幅がない状態でウェルトから糸も少し見えています。

ソール交換の際に出幅がなく縫えない状態です。

原因は、過去にヒールを取り付けた際に周りを深く削られたことだと思います。P1260167場所によってはウェルトが大きく破損しているので、ソール交換をするにはリウェルト(ウェルト交換)からする必要があります。

P1260168「リウェルト」は修理費用、納期などお客様へのご負担が大きいので普段は出来るだけしないように考えていますが、今回の様にどうしてもしなければいけない場合はお客様に修理方法と費用をお伝えしてお受けしています。

P1280420古いウェルトを取り外し、新しいレザーウェルトを取り付けました。

P1280421「掬い縫い」で手で縫って取り付けます。

生産工程のグッドイヤーウェルト製法では機械で縫います。

P1280423ここからはソールを取り付ける通常のオールソール交換の作業となります。

P1280642<after>

お客様ご希望の仕様で仕上げさせていただきました。

P1280643オープンチャネルのレザーソールに、

P1280644ダヴテイルのレザートップリフトの組み合わせです。

P1280645新しくなったウェルトにもしっかり縫いが入ります。

P1280646ソールは「レザーミッドソール」を挟み、ダブルソール仕様にしました。

P1280647過去に損傷していたカカト周りのウェルトは、出幅をしっかり作り、縫い目も見られます。

P1280648今後も繰り替えしオールソール交換の修理が出来るので、まだまだ長くご使用して頂けます。

P1280652beforeの画像を撮り忘れましたが、穴が開いていたカカト部分のライニングは「カウンターライニング」という修理メニューで革をあてて補強しています。

P1280653靴紐の先端のナイロンが外れていたので、「金属セル」で留めました。

P1280649しっかり「靴磨き」もしたのでコードバン特有の艶も戻りました。

P1280650店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

ありがとうございます。

 

リウェルト(ダブルウェルト) ¥11,000(税抜)

Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)

レザーミッドソール +¥2,500(税抜)

Italy ダヴテイル レザートップリフト +¥1,300(税抜)

カウンターライニング(ブーツ) ¥5,000(税抜)

金属セル加工 ¥400(税抜)

納期 1ヶ月程

 

過去のアレンエドモンズの修理事例です
Allen Edomonds(アレンエドモンズ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)