BALLY(バリー)ダブルソールからシングルレザーソールにするオールソール交換修理

P1150073BALLY(バリー)のダブルモンクストラップの修理を小平市よりお持ち頂きました。  P1150074 こちらのバリーは長くご愛用されている模様です。

BALLYはスイスの靴メーカーになります。

P1150077靴底はレザーソールで、

P1150078あらかじめか、金属製のヴィンテージスティールが付いており、

P1150079ウエスト部は金具が付属しています。

P1150076レザーの「ダブルソール」で厚みがある仕様です。

この度はソールが開いてしまったとの事で修理にお持ち頂きました。

P1150080靴の製法は「グッドイヤーウェルト製法」になりますが、イギリスやアメリカの靴とは違い、レザーミッドソールに「出し縫い」のアウトステッチをかけ、アウトソールのレザーソールは接着剤のみで貼り付けている構造になります。

縫い直すことなくオールソール交換がしやすいようにこの構造なのかは分かりませんが、生産国によって靴作りの考え方の違いが面白く感じます。

ソール剥がれの原因は、靴を購入されてから時間が経っているとこともあり接着剤が劣化したものと思われます。

P1150075修理方法で一番簡易的な方法は「剥がれたソールを接着し直す」ことになりますが、お客様はいずれまたソールが剥がれる心配を懸念されており、「オールソール交換」をご希望されていました。

ですがオールソール交換でもミッドソールをこのまま残し、アウトソールを同じように接着剤のみで貼り付けると同じく剥がれるリスクがあるので、一般的に見る機会の多い仕様にオールソールさせていただきます。

P1150286<after>

靴底は返りが良いようにミッドソールを外し、ダブルソールからシングルソールにしました。

P1150290レザーソールでソールが剥がれにくいように縫いをかけ、

P1150288せっかくなので金属プレートも移植しました。

P1150289カカトのトップリフトはラスターのレザーを使用し、

P1150287つま先は減りにくいように「TRIUMPH ヴィンテージスティール」をこの時点で取り付けています。

P1150285アッパーは長らくお手入れされていなかった模様なので「靴磨き」で保革して仕上げています。

P1150291グッドイヤーウェルト製法はオールソール交換をする前提で靴が作らています。

レザーソールでだけでなくラバーソール、スポンジソールへのソール交換なども可能です。

ご希望等お気軽にお伝えください。

ありがとうございます。

 

Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)

Italy ラスターレザートップリフト +¥1,300(税抜)

TRIUMPH ヴィンテージスティール ¥3,500(税抜)

納期 2週間以内

Bally(バリー)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)