COACHパンプス 劣化した内側のベタつきをライニング交換修理

約1年半前に店を開業してからはブログを日課にして毎日アップしていますが、本日で500回目になります。
嬉しいことに見て下さっている方が大変多いのでモチベーションにも繋がっています。
今後も毎日続けていくので宜しくお願い致します。P1070505宮崎県より郵送でCOACH(コーチ)のパンプスの修理をお預かりしました。P1070506 お客様は靴修理店を色々と周られて「修理が出来ない」とお断りされた模様でした。

当店のHPを見つけていただき→修理が出来るかお問合せをいただき→出来ると判断したのでお受けさせていただきました。 P1070507修理内容は「ライニング交換」になります。  

アッパー(表革)はスエードの革なのに対してライニング(裏革)は「合成皮革」で作られています。

「経年劣化」によりベタベタして剥がれている状態です。

当店のブログでよく「ウレタンソールの加水分解」を記載していますが、それと同じで合成皮革も革に似せるために表面にウレタン塗装を施しているので、いずれは加水分解によりこのように劣化します。

P1070508こうなると張り替える方法しかありませんが、立体物である靴のライニングを元と同じように張り替えるのはほぼ不可能です。

ライニング交換は靴修理店でお受けする店の割合はすごく少ないと思います。

お客様には元の状態との変更点をお伝えした上で、修理を受けさせていただきました。 P1070509ライニング以外にも、中敷きの下の中底に巻いている素材も合成皮革で劣化しているので、P1070510この箇所も直します。P1070567パンプスの形状に合った型紙を作り、革を裁断して貼り付けました。

使用したのは色も近いゴート(ヤギ)の革です。P1070568元は表に縫い目を見せない作り方ですが、ライニング交換の修理をすると履き口一周に「縫い」がはいります。

この後、余っている革をさらいます(カットします)。P1070571このデザインの変更点はご了承いただいて修理を行います。P1070570中底の部分も同じ革をあてています。P1070572ライニングの素材が「合成皮革」から「革」になったので今後は劣化の心配がなく履いて頂けます。

アッパーの素材が合成皮革の場合は素材がミシンの縫いに耐えれないので修理はお断りさせていただきます。

修理が可能かはHPの「お問い合わせフォーム」から画像と一緒にご質問いただければお応えさせていただきます。P1070569お客様には大変喜んでいただけました。

ありがとうございます。

 

パンプスのライニング交換 ¥10,500(税抜)

納期 2週間~1ヶ月ほど

Coach(コーチ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)