JOHN LOBB CITYⅡオールソール&部分補色&ハイシャイン&カウンターライニングなどの修理

P1070886JOHN LOBB(ジョンロブ)の名作CITY Ⅱ(シティⅡ)の修理をお預りしました。P1070887今回は手を加えた修理箇所が多いので、長くなりますがご紹介させていただきます。P1070895過去に他店で一度「オールソール交換」されていますが、ソールがだいぶ薄くなっているので再度「オールソール」させていただきます。P1070893つま先は「靴の顔」と言われますが、擦りキズなどが多く見られます。P1070894深く引っ掛けた模様でクレーターのように凸凹した状態です。

ここまで深いとクリームを使用して「靴磨き」では隠し切れません。

まずは「クリーニング」で全体の汚れを落とした後、キズ部分を埋めて部分補色でメンテナンスをしていきます。P1070888カカトの内側は擦れにより穴が開いているので、補強します。P1070889それに加え、たまにチェックしていただきたいのは靴の内側の前部です。P1070891「小指付け根」「親指付け根」の両足の計4箇所のライニングに穴が開いています。

ライニングに穴が開いたまま履かれると、アッパーの裂けにも繋がるので気を付けていただければと思います。

こちらも補強します。P1080023オールソールはオリジナルと同様「ヒドゥンチャネル(伏せ縫い)」を行います。

革を起こして、溝に「出し縫い」をかけました。P1080024革を伏せて縫い目を隠します。

高級のドレスシューズで多い仕様です。P1080063カカトを取り付け、仕上げてオールソール完成です。P1080064ジョンロブの純正トップリフトはないので、「ダヴテイル」のレザートップリフトを使用しました。P1080065ソールも素上げのナチュラルな仕上げです。P1080056穴が開いていた部分は革をあて、補強しています。

「カウンターライニング」という修理メニューになります。P1080055穴が開いていた前部は、内外両足の4箇所をライニングの革を部分的に接着であてて補強しています。P1080058クレーター状にキズがあったつま先はキズを隠し、「ハイシャイン仕上げ(鏡面磨き)」で仕上げています。P1080059靴の印象が引き締まりますね。P1080061靴紐も新しく交換しました。P1080060フルコースに近い内容の修理でしたが、お預りした時点とでは見間違えるように甦りました。

靴を良い状態で履いて頂くには小まめな修理、メンテナンスが必要です。

これからも大切に履いて頂けるように丁寧に作業をさせていただきます。

安心してお任せください。

ありがとうございます。

 

Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)

Italy ダヴテイル レザートップリフト +¥1,300(税抜)

ヒドゥンチャネル +¥2,000(税抜)

クリーニング&部分補色 ¥6,000(税抜)

ハイシャイン仕上げ +¥1,000(税抜)

靴紐交換(ロー引き丸紐) ¥700(税抜)

カウンターライニング(短靴両足) ¥3,500(税抜)

ライニング部分革あて 1箇所¥800(税抜)

納期 2~3週間ほど

John Lobb(ジョンロブ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)