JOHNSTON&MURPHY(ジョンストン&マーフィー)靴底をハーフレザーソール&半カラス仕上げで再現するように修理

P1270547こんにちは東です。

JOHNSTON&MURPHY(ジョンストン&マーフィー)のシングルモンクストラップをお預りしました。

同じデザインの色違いの同じモデルです。

 

P1270548日本製のジョンストン&マーフィーになります。

お客様は大変ご愛用されており、この度は当店に初めて修理にお持ち頂きました。

P1270549靴底はレザーソールで、

P12705502層で厚みのある「ダブルソール」の構造で重厚感があります。

P1270551靴底を確認すると、

P1270552ソールに厚みはまだありますが、

P1270553「返り(靴の曲がり)」の少ないダブルソールなので、つま先部は特に擦り減りが見られました。

P1270554この場合、修理はつま先部を補強するケースが多いですが、お客様はこれを機にソール面も修理をされたいとの事でしたので、「ハーフレザーソール」のメニューで修理を進めさせていただきます。

P1270555もう1足も同様で

P1270556擦り減り具合も似ています。

同じ頻度でローテーションをして履かれているのだと思います。

P1270557こちらも流石に「オールソール交換」は早いので「ハーフレザーソール」のご希望です。

P1270558

こちらが使用するイタリア製のハーフレザーソールです。

レザーソールと同じく厚みは約5mm程あります。

P1270559アウトソールのレザーソールを取り外し、縫い糸を外した状態です。

ダブルソールなので、中から見えているのはレザーミッドソールになります。

P1270560このスペースに用意したハーフレザーソールを貼り付けます。P1270582そして繋げるように「出し縫い」のステッチで縫いました。

P1270583この方法だと、ソールの厚みは元の状態をキープして自然にソール交換が出来ます。

P1270584繋ぎ目は見えますが、後の工程の仕上げで目立たなくなります。

大工さんみたいですね。

P1270599<after>

そしてソール面を純正と同じ「半カラス仕上げ」にペイントして仕上げました。

P1270600古いソールと新しいソールの繋ぎ目はどうしても出来ますが、黒くペイントしているので離してみるとほとんど分かりません。

P1270601「半カラス仕上げ」は装飾になりますが、オプション費用がかかるので、ご希望でない場合はソール全体を真っ黒に染めて仕上げます。

お好みなど言っていただければと思います。

P1270602ソールの繋ぎ目も分からなく仕上がりました。

P1270603これで安心して履いて頂けますね。

P1270604もう1足も同じように修理をさせて頂きましたが、ダブルソールは今後また擦り減りの早さが予想されるので、

P1270605こちらは金属製の「lulu ヴィンテージスティール」を取り付けました。

お客様自身初めてなので、お試しとのことです。

今後気になったら他の靴にも採用して頂ければと思います。

P1270606見た目は損なわず取り付けが出来るのでご安心下さい。

P1270607店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせください。

ありがとうございます。

 

Italy ハーフレザーソール(5mm厚・縫いあり) ¥8,500(税抜)

半カラス仕上げ +¥2,000(税抜)

lulu ヴィンテージスティール ¥2,000(税抜)

納期 2週間以内

Johnston&murphy(ジョンストン&マーフィー)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)