Maison Margiela(メゾンマルジェラ)TABI足袋シューズをレザーオールソール交換で作り変える修理

P1250147こんにちは東です。

Maison Margiela(メゾンマルジェラ)のストラップが付いた足袋シューズをお預りしました。

今回はハーフラバー補強以外のマルジェラ修理なので、久しぶりにご紹介します。P1250148お客様は大変ご愛用されていますが、靴全体にダメージが見られ、処分をしようか考えておられた模様です。

そのタイミングで、当店にお越しくださっているお客様にお話を聞き、この度はお越しくださいました。

P1250149靴底を確認すると、

P1250150両足共にアッパーが地面と接地して穴が開いていました。

穴を元に戻すのは不可能ですが、補強をすることで見た目は良くなると判断し、修理をお受けさせていただきました。

P1250151カカトに擦り減りが見られますが、おそらく雨の日にも履かれていた模様なので、レザーソールが紙のように柔らかくなっています。

この足袋シューズにはバレエシューズのように「シャンク」という靴底の形状を保つ芯が入っていない構造なので、靴が逆反りしてしまっています。

このままでは靴の強度も心配されるので「オールソール交換」で靴底全体を作り変えることとなりました。

P1250396<after>

修理の完成です。

P1250397お客様のご要望で「中敷き交換」をさせていただきました。

ブランドロゴが無くなりますが、白の中敷きが新しくなることで、見た目の印象はだいぶ変わります。

P1250398修理跡が気付きにくいと思いますが、穴が開いていた部分は黒の革を加工して貼っています。

アッパー(表革)だけでなく、ライニング(裏革)からも革をあてているので見た目だけでなく強度は向上しています。

革に厚みが出来たのでおそらく倒れて地面と接地しにくくなっていると思います。

P1250399左足も同様に革をあてています。

違和感はないと思います。

P1250400靴底は新しく作り変えました。

P1250401元の構造を意識してレザーソールを使用し、

P1250402ソール面はこの時点で足袋形状に加工して「ハーフラバー補強」をしました。

P1250403カカト部分は耐久性のあるビブラム社のラバーです。

P1250404全体を作り変えたので新品に見えますね。

P1250405アッパーの部分は「靴磨き」で黒のクリームを入れると色合いが戻りました。

今回は少し特殊な修理となりました。

修理を諦める前にまずは可能かどうかお気軽にご相談下さい。

P1250406店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

ありがとうございます。

 

Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)

FILIPS ハーフラバー(黒) ¥2,700(税抜)

中敷き交換 ¥2,000(税抜)

アッパー補強 状態による

 

納期 2週間~

Maison Margiela(メゾンマルジェラ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)