MANNINA(マンニーナ)ホールカットシューズを再現するようにレザーオールソール交換修理

P1240768こんにちは東です。

MANNINA(マンニーナ)のホールカットシューズをお預かりしました。

P1240769靴好きの方はご存知と思いますが、マンニーナはイタリア・フィレンチェにある手製靴工房です。

お客様はもう随分前にフィレンチェに行かれた際にご購入された模様です。

その時に対応してくれ、今はもうお亡くなりになった「カルジェロ・マンニーナ」氏の手書きのサインが、中敷きの左上に見られます。

お客様自身、やはり思い入れがある靴なので長く履いていなかった模様ですが、また履けるようにと修理にお持ちくださいました。P1240770デザインは「ホールカット」と呼ばれる繋ぎ目の少ないシンプルなデザインです。

P1240771カカト部分はマンニーナらしい「シームレス」仕様で、ホールカットは内側で繋いでいます。

P1240778アッパーの縫製はピッチが細かいダブルステッチです。

見た目は好きなのですが、もし縫いの修理をするときの事を考えると怖かったりもします。

P1240773長くお手入れをされていなかった模様なので「靴磨き」でメンテナンスをします。

P1240772履きジワの箇所はおそらく乾燥などで吟面(革の表面)が割れていました。

このお状態になると修復は困難ですが、今以上に状態を悪化させないようしっかり保革させていただきます。

ライニング(裏革)の状態は問題なく、もし修理をするとなれば「チャールズパッチ」のように、アッパーの上から革をあてるしか方法はありませんが、見た目の問題上あまりオススメは出来ません。

P1240774続いて靴底です。

P1240775過去に修理はされておらず、マンニーナの刻印入りのレザートップリフトです。

P1240776「マッケイ製法」で作られた靴底はレザーソール中心部に穴が開いています。

この状態になると「オールソール交換」で靴底を全体作り替える修理となります。

P1240777お客様のご希望で元を再現するように作業をさせていただくことになりました。

P1250019<after>

カカトはイタリアの「ラスター」のレザートップリフトを使用し、

P1250020レザーソールはマッケイ縫いの縫い目を隠す「ヒドゥンチャネル仕様」でシンプルに仕上げました。

P1250018レザーソールで履いて頂くのが、一番マッケイの履き心地を感じて頂けると思います。

P1250023アッパーはクリームでしっかり保革し、仕上げました。

「オールソール交換」の修理で受けした場合は「靴磨き」をサービスしてお渡ししています。

P1250024今後は割れが広がらないよう、定期的にクリームを入れた上げるのをオススメします。

P1250021これで安心して

P1250022履いて頂けますね。

P1250025店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

丁寧に作業をさせていただくので安心してお任せください。

ありがとうございます。

 

Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)

Italy ラスターレザートップリフト +¥1,300(税抜)

ヒドゥンチャネル +¥2,000(税抜)

納期 2週間以内

Mannina(マンニーナ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)