常連のお客様からパンプスの修理をお預かりしました。 経験がある方が多いと思うのですが、「靴の内側の素材がボロボロ剥がれてきた」という経験はありませんか?
原因は靴の外側は革素材を使用しているけど、内側は合成皮革を使用しているからになります。
合成皮革だといずれは「加水分解」という劣化が進行し、合成皮革が剥げてくるので対処の使用がありません。お預かりした靴もライニング(靴の内側の素材)が劣化しています。
この部分を剥がして革素材に交換すれば問題は解決出来るのですが、「立体になっている靴」のこの修理は理論上無理があるのでお客様にご相談いただいても95%の靴修理店はお断りしていると思います。
デザインによっては当店もお断りしていますが、今回の場合だと手間はかかるけど出来ると判断したのでお受けしました。 靴を作っている経験を活かし、型紙を製作し、縫って【ライニング交換】の修理をしました。
革は薄い牛革を使用しました。無理なく綺麗に交換できました。 伸びきっていたゴムも交換しています。【ビラゴム交換】
あと【中敷き交換】です。お客様と対話するときには今までの経験で「作業工程のイメージ」「出来上がりのイメージ」をしながらお話ししています。
ご相談いただいた際には出来る事、難しいことを出来るだけ明確にお話しさせていただきます。
諦めかけていた靴があればお気軽にご相談いただければと思います。
ライニング交換 ¥8,500(税抜)
中敷き交換 ¥2,000(税抜)
ビラゴム交換 ¥2,500(税抜)※片足の場合は¥1,500(税抜)