フェラガモ ヒールの高さアップの修理

P1030674 常連様からSalvatore Ferragamo(サルバトーレ フェラガモ)のローファーの修理をお預かりしました。P1030675「カカトのトップリフトが減っているので新しく交換する」とお持ち頂いたのと「ヒールが低くて違和感がある」とのご相談でした。 P1030676ローファーは脱ぎ履きは楽なのですが、甲でフィッティングを調整できる紐靴とは違い、足に合わせるフィッティングがとても難しいアイテムになります。

歩行時にカカトが浮きにくいように既成靴のローファーのヒールの高さは紐靴より5mm程低く設計されて生産されています。

靴の木型に合わせてヒールの高さは設計されているので、何でもかんでもヒールの高さをアップするのは「歩行動作」「接地面のズレによる靴への負担」などの点で良くないのですが、今回はチェックしてみた感じで問題はないので少しヒールの高さを高くします。

P1030677 元と同じ厚みの6mmほどのvibramラバートップリフト、積み上げの革1枚分(5mm)を使用します。

トータルで5mm高くなります。P1030678元のラバートップリフトを外して、取り付ける部材を置いてみます。

単純にこのまま取り付けるとカカトの後部が浮いてしまいます。

このままだと歩行時にしっかりカカトから地面に重心をかけにくく不快感を感じるのでバランスを微調整します。

P1030681 少し傾斜をつけて加工し、積み上げとトップリフトを取り付けました。

形が整うように周りを薄く削っています。

P1030682 インクで色を染めてワックスなどを使用し、仕上げました。

違和感はないと思います。P1030683靴のデザイン、構造によってはお断りするケースもありますが、最大で5mmほど高さを高くする事も可能です。

5mmというと少しのように感じるかもしれませんが、実際はずいぶん変わります。

お気軽にご相談いただければと思います。

ありがとうございます。

vibram5350 ラバートップリフト交換 ¥2,500(税抜)

レザーでの積み上げ1枚(5mm)高さアップ +¥1,500

納期 翌日

Salvatore Ferragamo(サルバトーレ フェラガモ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)