イタリア製のパンプスの修理をお預かりしました。
こういう繊細な色合いの鮮やかな発色の革はイタリアならではの魅力ですね。デザインはフラットなパンプスになります。
お客様のお悩みはカカトに高さがないのでダメージが広がってしまうことでした。
確認すると、つま先からカカトにかけて完全にフラットなデザインで、カカトにあるウレタン系素材(たぶん塩化ビニール)も1mmほどの厚みでした。
この状態ではダメージの広がりが怖くて安心して履きにくいと思われます。
ヒールの高さは靴を製造する際に木型によって設計されているので、良いとは言えませんが、このままでは履きにくいので元より若干ヒールを高くする形で修理をします。まずは元に付いていたカカトの部分を外して、替わりに革で埋めて高さを戻します。元より少し長めの距離でラバーを付けて完成です。6mmほど高さが出来たのでこれからは擦り減りの心配を過剰にすることなく履いて頂けます。少し靴のバランスが変わりますが、許容範囲内だと思います。レディースの靴は紳士靴とはまた違った意味で繊細に作られています。
良い状態で履き続けるには、小まめな修理の他にも、今回の様に少し手を加える必要があったりします。
履いている靴で不安な点などがございましたらお気軽にご相談、お問合せいただければ嬉しく思います。
ありがとうございます。
トップリフト交換 ¥1,800(税抜)
革埋め +¥600(税抜)
納期 翌日