Martin Margiela(マルタンマルジェラ)の名作「足袋シューズ」をお預かりしました。マルタンの足袋シューズの修理はご依頼が多いので、当店ではすっかりお馴染みです。
お客様は過去のブログを見て頂き、川崎市(神奈川県)から修理をお持ち頂きました。購入されてからレザーソールのまま1年程、履かれた模様です。「ハーフラバー」でソールの補強をご希望でお持ち頂きましたが、レザーソールが極限まで薄くなっています。
土台であるレザーソールがあまりに薄いと補強してもハーフラバーごと剥がれるリスクが高いので、しっかりと修理するために「オールソール」で靴底を全体作り替える修理をご提案させていただきました。
お客様自身も、「大切な靴なのでこれを機にしっかり直したい」との事でした。カカトはトップリフトを越えてレザーソールにも擦り減りが見られました。
まずは丁寧にソールを剥がしました。新しいレザーソールを作ります。
左から「元のソール」→「型紙」→「新しいレザーソール」です。
この時点で「ハーフラバー」を取り付けています。元と同じ「セメンテッド製法」で本体に接着しています。ソールの地面との接地面は「ハーフラバー」で補強しているので、以前のようにレザーソールが擦り減る心配はなく履いて頂けます。カカトのトップリフトは元と同じレザーでも修理出来ますが、滑りにくさと耐久性のあるvibramラバーを使用しました。
ラウンド型の形状も再現しています。厚みも出来たのでアッパーにダメージも広がらず、カカトからしっかり歩行が出来ます。つま先部分も新品の時のように厚みが戻り、心地よく履いて頂けると思います。お客様には大変喜んでいただけました。
修理は店頭へのお持ち込み以外にも、「郵送」でもお受けしています。
HPの「お問合せフォーム」から靴の画像を送っていただければお見積りが可能です。
お気軽にお問合せ、またはお電話下さい。
ありがとうございます。
レザーオールソール ¥13,800(税抜)
FILIPS ハーフラバー(レディース) ¥2,700(税抜)
納期 1週間ほど
Maison Margiela(メゾンマルジェラ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)