埼玉県からFLORSHEIM(フローシャイム)のロングウィングチップシューズをお持ち頂きました。
凄くアメリカらしい靴ですね。
こちらはヴィンテージで、1960年代か1970年代あたりか詳しくは分かりませんが、とても雰囲気があります。靴底は純正の状態で、レザーソール&レザートップリフトです。お客様は購入したものの「とても歩ける靴ではなかった」とお持ち頂きました。ソールはレザーのダブルソールで、触ってみると靴の返りが全くなく固さを感じました。
おそらく鎧(ヨロイ)の様な履き心地だったと思います。それに加え、レザートップリフトに金属が多く打ち込んでいるので滑るようです。好きな方はこのままの状態で履かれるかもしれませんが、実用性重視でカカトを交換します。擦り減っているつま先も補強します。シューレースは切れた模様で取り付けます。しっかりとロー引きされた靴紐を使用させていただきました。
ヴィンテージの雰囲気によく似合います。珍しいので少し勿体ないですが、カカトはビブラムのラバーに交換させて頂きました。
これで歩行時の滑りはだいぶ緩和されると思います。つま先もラバーで補強しました。これで安心して履いて頂けます。靴の返りのなさは「オールソール交換」をして解決するしか方法はありませんが、あまり手を加えすぎてしまうとヴィンテージシューズの魅力も半減してしまうので、今回はこのような修理をさせていただきました。色々な種類、年代の靴を見れるのもこの仕事をする楽しさでもあります。
それぞれの靴に適した方法で修理、メンテナンスさせていただくので安心してお任せください。
ありがとうございます。
vibram2055 ラバートップリフト交換 ¥3,200(税抜)
つま先ラバー補強 ¥2,200(税抜)
靴紐交換(ロー引き) ¥1,000(税抜)
納期 翌日