ヴィンテージFLORSHEIM(フローシャイム)レザーオールソール交換修理&ヴィンテージスティール補強

P1140353FLORCHEIM(ヒローシャイム)のヴィンテージシューズをお預りしました。 

P1140354ヴィンテージなのでアメリカ製の頃のものになり作りが良いです。

詳しくは分かりませんが、1960年代頃のものでしょうか?

P1140356アッパーのステッチの縫製も一般的に使用する糸よりも細く、ピッチ(縫い目の間隔)も細かいです。

だいぶ古いヴィンテージシューズや一部のビスポークメーカーの靴でしか見ない気がします。

P1140355革の状態も良くいいコンデイションの靴を見つけられたと思います。

P1140357靴底は過去に修理はしておらず、レザーソールにもしっかりと厚みがあります。

P1140359ですがウェルトとレザーソールが剥がれている状態でした。

P1140358靴の作りは「グッドイヤーウェルト製法」で、レザーソールに見えるアウトステッチは切れていないのにソールが剥がれていました。

P1140360原因は、ヴィンテージシューズにたまに見られますが糸が劣化して切れてしまっていることになります。

こうなると「オールソール交換」で靴底を新しく交換し、途中で切れてしまった古い縫い糸を全て取り除き、アウトステッチを縫い直す形の修理となります。

仮にこの状態でソールを接着して「出し縫い」を縫い直すだけだと、ウェルトに負荷が掛かって寿命を短くしてしまうので当店ではお断りしています。

P1140643靴のイメージを損ねないように修理を進めさせていただきます。

P1140644お客様のご要望等をお聞きし、

P1140645レザーソールを縫い目が見えるオープンチャネルで加工し、

P1140646今後つま先が減りにくいようにあらかじめ「ヴィンテージスティール」で補強しました。

P1140647元々厚みのあるフローシャイムのトップリフトだったので、使用するラバートップリフトも10mmと厚みのある「ビブラム5345」を使用しました。

P1140648オールソール交換の際は靴底を分解するので、靴の内部構造も見ることが出来ます。

お預りしたフローシャイムのヴィンテージシューズは表面上見えるところ以外にも靴の内部構造も手間を掛けてとても綺麗に作られていたので驚きました。

そのような発見もこの仕事をしている面白さでもあります。

大切に履いていただければと思います。

ありがとうございます。

 

Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)

ビブラム5445 ラバートップリフト +¥1,000(税抜)

lulu ヴィンテージスティール ¥3,000(税抜)

納期 2週間以内 

Florsheim(フローシャイム)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)