こんにちは東です。
常連様より古いchurch,s(チャーチ)をお預りしました。
チャーチのヴィンテージシューズでは「旧チャーチ」「旧旧チャーチ」「旧旧旧チャーチ」などありますが、こちらは1960~70年代頃に製造された「旧旧チャーチ」になります。
インソールの印が「LONDON」「NEWYORK」の2都市の頃のものです。
この度は靴底の修理をさせていただきます。
お客様はこのまま履きつぶそうかと当初はお考えだった模様ですが、やはり気に入っている模様でこの度はお持ち頂いた流れです。
レザーソールにはまだ厚みがあるので、擦り減ったつま先部を革で埋めて厚みを戻し、ハーフラバーで補強します。
カカトのレザートップリフトも純正の状態ですが、擦り減ってきているので新しく交換をします。
ヒールの形状は珍しく「逆トーマスヒール」のような形です。
オールデンのモディファイドラストに見られる「トーマスヒール」とは逆で、ヒールのアゴ(ソールとヒールの境目)が内から外に上がっています。
オーソペディクかデザインのアプローチなのでしょうか?
化粧(真鍮釘)も特徴的な打ち方なので、今と近い感じに仕上げることとなりました。
<after>
まずは地面との接地面をカバーするように「ハーフラバー」で補強しました。
少し擦り減っていたつま先部は革で厚みを戻しています。
トップリフトはイタリアの「ダヴテイル」を使用し、真鍮釘も似た配列で打って仕上げました。
レザーソールとの色も近い感じに染めているので違和感はないと思います。
これでまだまだご使用して頂けると思います。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
ありがとうございます。
FILIPS ハーフラバー(黒) ¥3,000(税抜)
つま先革埋め +¥600(税抜)
Italy ダヴテイル レザートップリフト交換 ¥3,800(税抜)
納期 翌日
過去のチャーチの修理事例です。