靴のHASHIMOTO(ハシモト)「信義」スエードチャッカブーツをハーフレザーソールでソール交換修理

P1390971 靴のHASHIMOTO(ハシモト)のスエードチャッカブーツをお預かりしました。P1390972 「信義」です。

あまりお預かりする機会が少ない靴ですが、お持ちの方はとても大切に履かれている印象があります。P1390973 この度は靴底の修理でお持ちいただきました。
P1390974 過去にカカトを交換した跡がありますが、擦り減ってきたので新しく交換をします。P1390975 ソール面の修理もご希望されました。

過去にレザーソールの上にハーフレザーソールを接着で貼り付けて修理がされています。P1390976 おそらく過去につま先部が擦り減っていたのを、ソール面前部にハーフレザーソールで補強をしたのだと思いますが、apegoではこの修理方法はとても敬遠しています。P1390977 お客様からの強いご希望か、この修理を選択する特別な意図がない限りは良くない修理方法と考えています。P1390978 コバ(ソールのサイド部分)から見ると、上から「レザーウェルト」「レザーミッドソール」「レザーアウトソール」さらに「補強で足されたレザーソール」が加わりトリプルソールの厚い靴底に変更されています。
P1390979 過去に修理をされることで靴底に厚みが出来過ぎてしまい、靴が重くなり、ソールも返りがない(曲がらない)状態になっています。

見た目にも厚みが出来過ぎています。

今回、ソール面を元のダブルソールの厚みに戻す加工をします。P1390980 接着されていたハーフレザーソールを剥がした状態です。

レザーを削った跡や接着痕があるので、このままでは履けないので加工をする必要があります。

一番シンプルな方法では「ハーフラバー」を貼るのが良いと思いますが、お客様はレザーソールの靴底がお好みとの事で、別の修理方法を選択させていただきました。
P1390988 ソール前部のレザーアウトソールを切り剥がし、レザーミッドソールが見えている状態に加工をしました。

切り取った範囲の「出し縫い」の糸は抜いている状態です。
P1390989 再度から見ると前からレザーミッドソール→レザーアウトソールになっているのが分かります。P1390990 その部分に準備をしたレザーアウトソールを貼り付けます。

形状が同じです。
P1400031貼り付け後、掘った溝に「出し縫い」で縫い直しました。

これでレザーソール面がフラットな状態です。P1400032 カカト部分も「ラスター」のレザー&ラバートップリフト交換で交換をしています。P1400033 レザーソール面、P1400034 トップリフト共にライトブラウンカラーで染めて完成です。P1400035 違和感なく高級感がある仕上がりになりました。P1400036 少し特殊な修理方法ですが、元のダブルソールの厚みに戻り、お客様好みのレザーソール仕様で仕上がりました。

「オールソール交換」をする選択肢もありましたが、レザーソールにある「信義」の刻印を残したいとのご希望もあり、この修理方法を選択させていただきました。

P1400037 レザーソールのつなぎ目も分からず、自然に仕上がります。

お客様にも大変喜んでいただけました。

これで本来の履き心地でご愛用していただけると思います。P1400038店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせください。

ありがとうございます。

 

Italy ハーフレザーソール交換&縫い ¥8,500(税抜)

国産ラスター レザートップリフト交換 ¥3,800(税抜)

納期 2週間以内

靴のHashimoto(ハシモト)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)