adidas（アディダス）ヴィンテージスニーカーの劣化した靴底と裏革をオールソール交換＆カウンターライニング修理

2018/10/29

adidas（アディダス）のスニーカーの修理を神奈川県よりお持ち頂きました。
お客様は数十年前にご購入されてからほとんど履かずにご自宅で保管されていた模様です。
状態を確認すると靴底が「加水分解」による劣化で割れ、無くなっていました。

黄色く見えるのは接着の跡のようなものです。
このまま自宅で眠っているのは勿体ないとお持ち頂いた流れです。
元の靴底を再現するのは出来ませんが、これからしっかり履いて頂けるように「オールソール」で靴底を作ります。
続いて靴の内側の修理です。

こちらは合成皮革の素材になり、表面はウレタン塗装になります。

ソールと同様に「加水分解」による経年劣化が起きています。

履けばすぐ破れる状態なので、この合成皮革の部分を取り除き、新しく張り替えます。

＜after＞

修理の完成です。

内側を今後は劣化しないようにレザーで張り替えました。

スニーカーの「カウンターライニング（腰裏）」は難易度が高いので仕上がりまでにお時間を頂いています。

これで安心して履いて頂けます。

靴底のはラバー素材（ゴム）の国産のスニーカーソールを使用しました。
高さは軽量化を保つために白のEVA（スポンジ系）素材を使用しています。
接着跡が見られた部分は白の革をあてて加工しました。
今回修理に使用した素材は、「レザー」「ラバー」「EVA」なので今後は劣化する心配がなく履いて頂けます。
スニーカーは基本、修理をする前提で靴が作られていないので、修理が難しいケースもよくあります。