こんにちは、aestasの石川です。
12月も折り返し、今年も残すところ2週間ですね。寒さに負けず靴作りに励みたいと思います。
今回は3アイレットの外羽根靴を納品致しました。
5アイレットに比べ紐を通す穴が2つ少ない為、羽根が小さくなり、その分つま先にかけてのシルエットが長く見えます。
他のデザインと比べて、同じ木型を使用していても足元がスマートに見えるのが特徴です。
こちらの靴は2足目のご注文のお客様ですが、1足目のフィッティングを加味して木型に修正を施しています。
オーダーメイドの靴作りで必要なものは足の採寸データは勿論ですが、日常生活での足の変動幅、歩き方のクセなど、実際にお作りした靴を履いて頂いた感覚を伝えて頂き、微調整を繰り返すことだと思います。
オーダーメイドが「Bespoke」とも呼ばれるように、作り手の意見100%+お客様の意向100%が合わさって初めて理想とする一足が出来上がると考えています。
デザインしかり、フィッティングしかりです。より良い靴を製作する為にご協力頂ければ幸いです。
1足目のフィッティングを元に、型紙にも微調整を加えております。
カカトは毎度のことながらシームレスヒールです。
最近ビブラム2055ソールでお作りすることが増えてきました。
天候や路面状態をそれほど気にせず履いていただけるため、レザーソールに比べて使用頻度が上がりそうです。
耐久性も高く、グリップ力もあるため地面に吸い付くような感覚です。
ともあれ、ラバーソールも一長一短。レザーソールに比べて沈み込みがありませんので、履き込むことで得られるフィッティングは劣ります。
濡れた際にインソールが乾きにくいというのも短所になりますので、足環境に重きをおくならばレザーソールに軍配があがります。
デザインや使用する頻度、お好みによっても最適な材料が変わってきますので、迷われた際にはお気軽にご相談下さい。
ちなみに私のお薦めは、レザーソール+ハーフラバーでしょうか。折衷案ですが、両者の長所を生かした組み合わせだと思っております。
<今回の靴>
3アイレットダービー
靴代・・・¥98,000-(マッケイ製法)
革・・・アノネイボックスカーフ+¥10,000-
ソール・・・ビブラム2055ソール
※初回は別途木型制作代として¥50,000(仮フィッティング込み)頂戴致します。2足目以降、木型調整代は掛かりません。
※現在の納期は約4ヶ月です。
※価格は税抜き。