こんにちは、aestasの石川です。
2018年最初の投稿になります。年が明けて早3週間、うかうかしていると1月が終わってしまいそうです。
本年もapego共々宜しくお願い致します。
さて、年末年始を利用して新作のデザインサンプルを作製しておりました。
第一弾は、ショートブーツです。
紳士用のブーツですので、見た目のインパクトと重厚感のあるノルベジェーゼ製法で製作致しました。
こちらのサンプルではミネルバボックスという革を使用しております。
革好きな方はご存知かと思いますが、イタリアのバダラッシィ・カルロ社で古くから作られているバケッタ製法によるオイルドレザーです。
使い込みとお手入れによって得られる艶・色味の変化は、数あるタンニンレザーの中でも屈指の領域です。
一度ミネルバボックスの魅力にはまってしまうと、バックやお財布などもミネルバのものを探したくなることでしょう
aestasではスタンダードなラインとしてミネルバを用いていますが、靴に使われることはまだまだ少ない革ではあります。
この革の魅力はジーンズなどのカジュアルなスタイルに滅法強いことも挙げられます。
真鍮やアンティーク金具との相性も抜群です。
今回はブーツですが、短靴のクラシックなデザインと合わせてもオン・オフ両用も可能な優れものです。
手縫いによるモカが革の持つ魅力をより一層引き出す感じがして、この組み合わせで作るときはとてもワクワクします。
ブーツになってもカカトはシームレス仕様です。デザインやパターン上弊害がないようであれば、極力継ぎを作らずに製作しています。
継ぎ目なしは作るのが難しいと思われがちですが、それは慣れればなんとかなるもので、どちらかというと革の取り都合が悪くなる方が厄介なんです。
ですが、シームレスの方が耐久性は高いですし、オーダー靴ならではの贅沢なパターン取りをして、お客様に喜んで頂ければそれだけで元は取れた気がします。
ちなみにブーツの丈の設定は、ご注文時にお伝え頂ければ追加料金はなく上下させることが可能です(5cmくらいの変動内で)。
ソールもサンプルではタンクハーフラバーを貼っていますが、もちろんレザーソールだけでも製作出来ます。
色の組み合わせ以外でも、ソールの仕様や金具の色、シューレースのタイプなど自由にカスタマイズ出来ます。
お客様だけの世界で一足のブーツを作ってみてはいかがでしょうか。
【今回の靴】
レースアップショートブーツ
靴代・・・¥210,000~(ブーツの製法はノルベジェーゼ製法又はハンドソーンウェルト製法に限ります)
革・・・ミネルバボックス カスターニョ
ソール・・・レザーソール+viblamタンクハーフラバー
※初回は別途木型製作代¥50,000頂戴致します。
※現在の納期は約4ヶ月です。
※価格は税抜き。