こんにちは東です。
Allen Edmonds(アレンエドモンズ)の内羽根ストレートチップをお預りしました。
靴底の修理になります。
お客様自身はまだ履かれておらず、父から譲り受けた模様です。
擦り減り具合が大きいので、「オールソール交換」で靴底全体を作り替える修理になります。
「グッドイヤーウェルト製法」はソール交換に適した構造なので、多少のダメージであれば「リウェルト(ウェルト交換)」も想定し、修理が可能です。
ちなみに当店では「中底交換」まではお受けしていません。
現在の状態を確認し、どこまで修理が必要かをご提案させていただきます。
カカト部分が擦り減っています。
擦り減りは「ラバートップリフト」→「レザーの積み上げ」→「レザーソール」を越え、「レザーウェルト」にまで達しています。
アレンエドモンズは「ダブルウェルト(1周ウェルト)」の構造ですが、縫いが入るウェルトはまだ残っているので「リウェルト」まではしなくて大丈夫そうです。
レザーソール面には擦れによる穴が大きく見られます。
レザーソールと中底の間にある「中物」というコルクは無くなっていますが、中底自体に穴は開いていないので安心しました。
白く見えるリブテープも擦れてはいますが、このまま使用が出来そうです。
ダメージは大きいですが、オプションの費用が掛からずに「オールソール交換」が出来ると判断したので進めさせていただきます。
お客様は今より耐久性のあるソールをご希望だったので、店頭のソールサンプルをご覧いただき、
<after>
「ビブラム2055ソール」をお選び頂きました。
レザーソールからラバーソールへ変更する事で耐久性は大きく向上します。
しっかりソールを縫えて修理が出来たので一安心です。
つま先、
ヒール部共にしっかり厚みが戻り、歩行に安定感が出来ます。
ただ、穴が開いた状態で長く履かれていたので、中底の沈み込みが大きく、これはオールソール交換をしてもさほど改善はしません。
中底の素材である革が沈み込んだ状態を記憶します。
履き心地の良さをキープするためにも、ソール中心部に穴が開いたらお早めにお持ち頂ければと思います。店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
ありがとうございます。
vibram ♯2055オールソール交換 ¥12,800(税抜)
納期 2週間以内
過去のアレンエドモンズの修理事例です
Allen Edomonds(アレンエドモンズ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)