ARROW MOCCASIN(アローモカシン)靴底がない状態からクレープソールへ作り替える修理内容

P1280718こんにちは東です。

ARROW MOCCASIN(アローモカシン)を2足お預りしました。

お客様はニューヨーク在住の日本人の方で、アメリカでは修理が出来ないとの事で日本への帰国に合わせてお持ち頂きました。

P1280719以前、別のお客様もおっしゃっていましたが、アローモカシンは製造をしていた方が亡くなって廃業した模様です。

今回アメリカよりお越しくださったお客様も、自分のサイズのデッドストックなどが見つかれば買い集めているとおっしゃっていました。

P1280720お預りした2足は靴底がない、革で包み込まれている構造のものです。

P1280721肉厚オイルレザーを手縫いで作られたネイティブで伝統的な作りが魅力ですが、路上で履かれるのにはあまり適していません。

P1280722これからストレスなく履いて頂けるようソールを取り付けます。

P1280723ただ触ると手がベタつく程、強力なオイルレザーなのでソールを接着剤で取り付けるのは不可能です。

P1280724モカシンで一番ご要望が多い仕様にさせていただきます。

P1280725もう1足も

P1280726同様に

P1280727加工を行います。

P1280728土台に使用するのはUSビブラム社の「ラバーミッドソール」です。

P1280729それぞれの靴の色に合わせて「黒」「茶」を使用します。

P1280814靴の形状にミッドソールを加工し、「マッケイ縫い」で縫いました。

P1280815縫いがしっかり掛かっているので靴本体から剥がれる心配はございません。

P1280816アローモカシンの靴は中敷きはありませんが、内から見ると縫いが入る点はご了承ください。

中敷きを貼ろうにも、オイルが強すぎて接着剤が効かないので、全体の中敷きを敷いて履かれるのも良いかもしれませんね。

P1280817<after>

ミッドソールの土台がしっかり出来たので、その上に「クレープソール」を接着して取り付けました。

P1280818モカシンシューズでよく見られる仕様です。

P1280819過去にお客様によってはクレープソールをウェッジ形状にして高さを作られる方もいらっしゃいました。P1280820もう1足も同様に加工をしました。

P1280821ミッドソール加工までは同じ方法ですが、アウトソールはクレープソール以外も取り付けが可能です。

店頭にはソールサンプルが多数あるのでビブラムのものなど、お好みのものからお選び出来ます。

P1280822店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

ありがとうございます。

 

クレープソール オールオール交換(ソール1枚) ¥10,800(税抜)

ラバーミッドソール加工 +¥2,000(税抜)

納期 2週間以内

 

過去のアローモカシンの修理事例です
Arrow Moccasin(アローモカシン)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)