BALLY(バリー)のダブルモンクストラップシューズをお預かりしました。
お客様は随分前に海外でご購入され、ご愛用をされていた模様です。
靴底はダブルソール(ソールが2層構造)になりますが、アウトソールは接着剤のみで貼り付けられている構造で、過去に修理で何度も接着をした模様です。
今回も別の個所の接着が剥がれてきたのでお困りでご相談でご来店されました。
実は靴の構造は「グッドイヤーウェルト製法」になります。
「出し縫い」はレザーミッドソールまで縫い、アウトソールのレザーソールは接着剤のみで貼り付けられている構造です。
なので縫いがかけられていないアウトソールは長年の経年劣化で接着剤が劣化し、所々剥がれてくる現象が起きている状態でした。
何故アウトソールまで出し縫いで縫わないのか?と思われるかもしれませんが、これはお国柄で東欧の靴によく見られる構造になります。
アウトソールのみを接着で取り付けている場合は「オールオール交換」がウェルトに負荷をかけずにスムーズに行えるため?なのかは分かりませんが、今回のように接着剤が劣化した場合は困ります。
再度接着し直しもまたどこかが剥がれる可能性もあるので、お客様はこれを機に「オールソール交換」で靴底全体の交換をご希望されました。
<after>
ソール交換の完成です。
新しいレザーソールを使用し、ソールまでしっかり縫いました。
カカトは耐久性のあるビブラム社のラバーをお選びいただきました。
元のようにダブルソールでも加工は可能でしたが、返りが良いようにシングルソールで仕上げました。
今回の靴のデザインでしたらシングルソールのデザインでも見た目の印象は問題ないと思います。
靴底までしっかり縫いをかけて作り変えたので
今までお悩みだった靴底の剥がれの心配がなく履いていただけます。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)
納期 2週間以内