Chausser(ショセ)のメンズシューズを石川県よりお持ちくださいました。
ご遠方よりありがとうございます。 コードバンレザーが使用されたチャッカブーツです。
国産コードバンの印象が新鮮でいい感じですね。
この度は靴底の状態のご相談です。
カカトはレザー&ラバーの「ダヴテイル」が使用されていますが、
擦り減ってきたので「トップリフト交換」をさせて頂きます。
特に気にされていたのは「ハーフラバー」の修理です。
一般的に使用される薄いハーフラバーが使用され、上から「出し縫い」で縫われています。 問題はハーフラバーの上から縫われているので修理がしにくい点です。
つま先部はハーフラバーの厚みがギリギリなので交換をご希望でしたが、修理方法をいくつかご提案させていただきました。
①つま先部の身を「つま先ラバー」か「ヴィンテージスティール」で補強をする。
※デメリット=出し縫いの縫いが深く切れてしまいます。
②今と同じハーフラバーを使用する。
縫い糸を取り外し、同じハーフラバーに交換をした後に同じく同じように「出し縫い」で縫う。
※メリット=元の状態の再現
※デメリット=今回の様に再度ハーフラバーが擦り減ってきた際は同じく修理がしにくい。
③靴底を縫い直した後に今と同じハーフラバーを貼る
今の縫い糸、ハーフラバーを取り外した後、レザーソールを縫い直し、その上にハーフラバーを貼る
※メリット=縫い糸が切れることなく今後ハーフラバー交換が容易
※デメリット=今のデザインから変更する
④耐久性を高めるため、今より厚みのあるハーフラバーを使用して縫う。
メリット=耐久性の向上
デメリット=若干返りが固くなる。
今回は上記の④の方法で修理をすることとなりました。
厚みのあるハーフラバーを使用しますが、カジュアルな靴なので印象はよく似合うと思います。
しっかりとメンテナンスをさせて頂きます。
<after>
当店ではREDWING(レッドウィング)のベックマンでよくする修理方法です。 元のハーフラバーから「ビブラム社のタンク型ハーフラバー」に交換をしました。
その後、元と同じように上から「出す縫い」で縫い直しています。
厚みがある分、ハーフラバー交換のタイミングはまだまだ先と思います。
トップリフト交換はハーフラバーと合わせ、同じく「ビブラム社のタンク型ラバートップリフト」を使用しました。
これで安心して
履いていただけます。
いい雰囲気に仕上がりました。
修理の方法は様々ありますが、お客様にとって良い方法をご提案できればと思います。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
vibram タンク型ハーフラバー ¥3,500(税抜)
縫い直し +¥2,000(税抜)
vibram タンク型ラバートップリフト ¥3,200(税抜)
納期 2週間以内