Church、s(チャーチ)のスエードチャッカブーツをお預かりしました。
10年以上履かれているらしく今でもお客様のローテーションの靴で活躍しています。
この度は【クリーニング】で綺麗に!というご要望でお持ち頂きました。
長年大切に履かれている靴を見ると私は「綺麗にしてお渡しの時にお客様を驚かせたい」といつも心が高揚します。特につま先部分ですが、スエードの毛が潰れて固まっています。
ストレートッチップの形状で固まっているのでクリームか何かを塗り込んだのかな?と思いましたが原因は不明です。 アッパーのスエード全体に薄っすら汚れが見られ、コバ(ソールの横部分)の革も色が抜け、バサつきが見られます。
両足小指部分に穴が見られます。
ライニング(靴の内側の革)を突き抜け、アッパーに穴が開いています。 歩行時に擦れている箇所なので、靴の内側から補強します。
ライニング用の革を加工し、穴が開いている箇所を中心に【革当て】をします。
<after>
しっかり補強できました。
これでアッパーにダメージが広がる心配はございません。
スムースの革に比べてスエードなどの起毛革はさほどダメージの痕跡が目立たないと思います。 一番気になっていたつま先の箇所はクリーニングと入念なブラッシングを行いました。
毛が無くなっていたのではなく、毛が潰れていただけなので元の表情に戻りました。 コバ、積み上げ部分の革も仕上げ直して着色しています。
アッパー全体に見られた汚れもしっかり落ち、毛足も整っています。
10年以上の靴には見えないと思います。今回の修理は着色はしておらず、クリーニングとブラッシングで仕上げています。
光の関係でbefore&afterの写真の雰囲気が違うくて申し訳ありません。
ありがとうございます。
靴クリーニング(ブーツ) ¥5,000(税抜)
ライニング革当て 1箇所¥800(税抜)
納期 1週間
過去のチャーチの修理事例です。