こんにちは東です。
Church,s(チャーチ)のスエードダービーをお預りしました。
お客様は20年程履かれている模様です。
高級紳士靴はよい部材で作られているので、定期的にメンテナンスをし、靴ベラを使用して履かれれば簡単には痛みません。
靴を15年~20年履かれているお話はよく伺いますが、とても綺麗に履かれている方が多いです。
過去に靴底は修理がしていない状態です。
生ゴム素材の「クレープソール」になります。
クレープソールは数ある靴の底材でも特殊な素材なので、履き心地を好まれる声を聞かれます。
ただ、汚れたり、素材にベトつきが起きるので敬遠される方もいらっしゃいます。
今回はそのベトつきが気になられ、「オールソール交換」でお持ち頂きました。
靴の構造は「グッドイヤーウェルト製法」になります。
アッパーより下の構造は「レザーウェルト」→「クレープ素材のミッドソール」→「クレープ素材のアウトソール」です。
ウェルトとミッドソールを縫い、アウトソールを接着剤で取り付けている構造です。
クレープソールの場合、粘着が強いため、ソール交換の際はミッドソールから交換して縫い直します。
ですが今回はお客様が海外へ転勤のため、お急ぎとの事でアウトソールのクレープソールのみを交換する事となりました。
<after>
クレープソールで「オールソール交換」の完成です。
さすがに新しいと見た目はだいぶ変わりますね。
コバ(ソールのサイド部分)は純正と同じく着色して仕上げました。
これで心地よく履いて頂けると思います。
スエードの毛足の長さにバラつきが見られましたが、全体の長さを整えました。
印象が大きく変わります。
今回は再現するように「クレープソール」でソール交換をしましたが、他に「レザーソール」「ラバーソール」「スポンジソール」などへ変更も可能です。
ご希望等お伝えください。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
ありがとうございます。
クレープソール オールソール交換 ¥12,800(税抜)
納期 2週間以内
過去のチャーチの修理事例です。