CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)のスエードチャッカブーツを広島県の常連様よりお預かりしました。
現在はレザーソールにハーフラバーが付いている状態ですが、梅雨に入ったとの事で、お客様はこのブーツを「雨の日用」の靴にしたいとの事です。
毛足があるスエードのアッパーは雨に強い素材で最適ですが、
レザーソール自体は雨に履くには向いていないので、靴底をラバーソールへ「オールソール交換」をご希望されました。
現在のシングルソールのレザーから雨の日用仕様に変更させていただきます。
<after>
雨の費用でご依頼が多いのは「ダイナイトソール」が思い浮かびますが、お客様は同じイギリスの「リッジウェイソール」をお選びいただきました。
ソール中心の凸凹が特徴です。
ラウンドな形状の靴底だと問題はないのですが、実は靴のつま先へかけてのシルエットが思った以上にシャープで、リッジウェイソールの凸凹がソール内に収まらなかったので、凸凹を靴底の形状に合わせて削って加工しました。
そして削ったソール端の部分に、出し縫いの縫いをかけてしっかりソールの取り付け完成です。カカトはもちろんリッジウェイヒールです。
リッジウェイソールの凸凹はソールのうちに位置しており、サイドから見ると薄く仕上がります。
その為、間に「レザーミッドソール」を挟んでダブルソール仕様にし、厚みを持たせて加工をします。
梅雨の時期に何とか間に合い、雨の日用仕様の完成です。
コバ(ソールのサイド部分)はイギリスの顔料系のインクを縫って仕上げました。
トリッカーズなどの感じです。
革の表情を活かすのであれば日本製のコバインクで仕上げさせていただきます。
これで今からの季節に活躍していただけると思います。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
リッジウェイソール(茶)オールソール交換 ¥15,800(税抜)
レザーミッドソール +¥2,500(税抜)
納期 2週間以内
Crockett&jones(クロケット&ジョーンズ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)