レディースのDanner（ダナー）のブーツの修理、メンテナンスをお預かりしました。
お客様は全体的な靴の汚れを気にされてクリーニングでお持ち頂きました。
普段、ダナーをあまり見る機会の少ないのですが、何より驚いたのはこの靴紐の結び方です。
クリーニングの作業を行う際は一度、靴紐をほどいてから洗う作業を行うのですが、この結び方を再現できるのか？と頭を悩ましました。
ソールのホワイトソールの汚れも目立ちます。
カカトにも擦り減りが見られます。
同じvibramのホワイトソールでオールソール（靴底全体交換）も可能ですが、この擦り減り具合でいつもオールソールしてたらお客様の費用面での負担が大きいので部分的に修理します。
＜after＞
全体をしっかりクリーニングで汚れを落とし、しっとりとしたミンクオイル系のクリームで仕上げました。
自然な仕上がりだと思います。
着色する方法もありますが、オイルドレザー特有の雰囲気を活かすにはこの仕上げが靴にとって一番適していると思います。
コバ周りも薄く削って形を整え直しました。
元の真っ白な状態に戻ります。
ヒール部分は【コーナーハーフ】と呼ばれる修理メニューで傾斜を付け、フラットな状態に戻しています。
若干、つなぎ目が見えますが個人的にはほとんど気にならないと思います。
どうしても気になる方はオールソールでの修理となります。
もう１足レディースのダナーをお預かりしています。
修理メニューは同様です。
こちらも形状は違いますが、vibramの一体型のスポンジソールを使用して作られています。
この状態くらいになるとカカトの修理はしておかないと歩行時に不快感を感じるのと、靴の形も歪んできます。
先程の色違いで、黒のスポンジ素材でコーナーハーフ修理をしました。
厚みも元に戻りました。
２足ともにカカトの修理、クリーニングの完成です。
あと２足共に靴紐の結び直しも完成です。
最近はドレスシューズ以外にもカジュアルシューズの修理依頼も増えてきた気がします。
安心してお任せください。
ありがとうございます。
靴クリーニング（ブーツ） ￥5,000（税抜）
コーナーハーフ ￥3,500（税抜）
納期 1週間