G.H.BASS(ジーエイチバス)のコインローファーを常連様がお持ちくださいました。
長年ご愛用されているバスの名作ローファーです。
まずは靴底です。
レザーソールがだいぶ薄くなりステッチが切れており
ソールが開いてきているので「オールソール交換」で靴底の作り変えをご希望されました。
ここからが今回のブログの本題です。
アッパーは黒のガラスレザーが使用されています。
長年の仕様によりレザーにヒビが入り割れている状態です。
今回は両足の親指付け根・小指付け根の合計4個所です。
裂けが貫通しておらず、大きなダメージではない場合、当店では修理をせずに定期的にクリームで保革してそのまま履いていただくのをオススメしています。
ただ、今回は裂けが深いのとお客様は修理痕が出来ていいのでアッパーの補強をご希望されました。
この場合、修理は「チャールズパッチ」という方法で補強をします。
「チャールズパッチ」はチャールズ皇太子がご自身のダメージがある靴を革のパッチをあてながら大事に履かれているというので、有名な加工方法です。
当店でも過去にお客様の強いご希望がある場合は「チャールズパッチ」をさせて頂いていますが、ブログでご紹介するのは初めてです。
靴の状態によってチャールズパッチをするかどうかは正解がないので、修理が殺到するのを避けるため今までご紹介していませんでしたが、修理のご相談が多い内容なのでこの度取り上げました。
<after>
まずは「オールソール交換」の完成です。
お客さま好みに加工をさせて頂きました。
レザーソールをオープンチャネルで加工をし
つま先は耐久性を出すため、あらかじめ金属製の「ヴィンテージスティール」を取りつけています。
カカトはレザー&ラバーの「ラスター」です。
「チャールズパッチ」も4個所完了です。
裂けていた箇所に黒のレザーを貼り、縫っています。
加工したレザーの端は薄く漉いているので極力段差が出来ないように革を張ります。
今回は「光沢感があり目立ちにくい黒の革靴」「パーツとステッチが多いデザイン」という点でチャールズパッチをしても比較的目立ちにくい靴という事もあり、さほど違和感がなく仕上がりました。
たとえば「明るい色の靴」「デザインが少ないプレーントゥ」の靴などはチャールズパッチをするととても目立ちます。
あえて目立つようにチャールズパッチをする方もいらっしゃいますが、その点は正解がなくお客様の好みになってきます。
今回はコインローファーなので今回のレザーパッチの形になりましたが、靴のデザイン、裂けの範囲によってレザーパッチの形状は様々になります。
繰り返しになりますが、「チャールズパッチ」は当店からご提案することはほぼありませんが、靴の状態、お客様のご希望により加工をさせて頂きます。上からレザーパッチをあて縫うので修理痕が目立つのでご検討いただければと思います。
靴を長く大事に履かれているので特有の雰囲気が格好良くもあります。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
・チャールズパッチ 1箇所¥2,000(税抜)
※今回は合計4個所 ¥8,000(税抜)
・Italy レザーオールソール交換 ¥17,300(税抜)
・国産ラスター レザートップリフト +¥1,000(税抜)
・ヴィンテージスティール ¥4,000(税抜)
納期 1ヶ月程