J.M.WESTON(ジェイエムウエストン)カカト内側の破れをカウンターライニングで補強修理

P1120411常連様よりJ.M.WESTON(ジェイエムウエストン)をお預りしました。 P1120413ご来店されるお客様でウエストンをご愛用されている方は多いですね。

ウィズ(横幅)も豊富でサイズ展開が多いブランドなので、どのお客様も綺麗に履かれているイメージがあります。  

P1120414この度はカカト内側の「ライニング」という裏革に穴が開いているのでお持ち頂きました。

主に足との摩擦によりこうなる事が多いですが、人の足は左右共に同じということはほぼないので、左右の靴を対象に作られる既製靴では、左右共に同じダメージが加わるとは限りません。

靴を購入される際は左右の大きい方の足に合わせて靴を選びます。

お客様の足は右足の方が足長(長さ)があるので、右足に合わせて靴を選ばれ、少しサイズ感の緩い左足は靴の中で足が動き、左足のみにダメージが見られました。

これ以上ダメージが広がると「カウンター」と呼ばれる靴のカカトを形成する芯にダメージが加わり、カカトの形状を保てなくなり、履き心地にも影響するので修理します。

P1120445<after>

「カウンターライニング」という修理メニューで革をあてて補強しました。

使用する革は実際、靴を作る際に使用している「ライニング用の革」になります。

表面は素上げなので汗を吸収してくれるのと、植物性のタンニンを含んで作られている革なので色は飴色に深く変化します。

P1120446穴が開いていたのは左足のみですが、見た目、今後の事も考え両足補強させていただきました。

P1120504もう1足ウエストンをお預りしています。P1120506こちらも同様に、P1120507補強させていただきました。

これで安心して履いて頂けます。

P1120508意外と見落としがちですが、足が直接あたる靴の中の状態は大切です。

気になる点などございましたらお早めにご相談いただければと思います。

ありがとうございます。

 

カウンターライニング(短靴) ¥3,500(税抜) 

納期 翌日~3日ほど

J.m.weston(ジェイエムウエストン)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)