JIL SANDER(ジルサンダー)のレディースシューズをお持ちくださいました。 軽量感があるスリッポンタイプの靴です。
履かれる前の新品状態でお持ちくださり、 靴底の補強のご依頼です。 靴底はほぼフラットのデザインです。 黒く染められたレザーソール面はいつもと同様「ハーフラバー」で補強をさせていただきますが、 問題はカカト部です。 ゴム部分の厚みが1mm程で、このまま履かれると気付けばいつの間にかゴム部分を超えて擦り減るケースが多いです。
構造上、このままで履かれるのは良いのですが心配な状態です。
お客様からよく頂く声は「カカト部にもハーフラバーを貼ってほしい」です。
ですがハーフラバーの厚みは1,5mm~2mmほどのため、擦り減りが早いカカト部にハーフラバーを貼っても、加工当初の見た目は悪くありませんが、2~3回ほど靴を履くと、ハーフラバーを超えてカカトが擦り減るので意味はない補強方法になります。
なので今回のケースは、当店では多少ヒールの高さが高くなりますが耐久性を重視し、補強をさせて頂いています。
<after>
地面との接地面をしっかりとラバーで補強をしました。 レザーソール前部は「ハーフラバー」でカバーをします。
カカトは耐久性のあるビブラム社のラバーを取り付けました。
厚みは6mm程ありますが、カカトの耐久性はこれくらい必要と考え加工しています。
ヒールの高さを元より高くするには靴のバランスが崩れるリスクがあるので本来オススメはしませんが、今回のケースでは許容範囲と考え、バランスが悪くない程度で耐久性を重視して加工をさせて頂きました。 これで安心して履いていただけます。店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
・vibram ハーフラバー ¥3,300(税抜)
・vibram ラバートップリフト ¥3,000(税抜)
納期 1~3日程