こんにちは東です。
JOHNSTON&MURPHY(ジョンストン&マーフィー)のシングルモンクストラップをお預りしました。
同じデザインの色違いの同じモデルです。
日本製のジョンストン&マーフィーになります。
お客様は大変ご愛用されており、この度は当店に初めて修理にお持ち頂きました。
靴底はレザーソールで、
2層で厚みのある「ダブルソール」の構造で重厚感があります。
靴底を確認すると、
ソールに厚みはまだありますが、
「返り(靴の曲がり)」の少ないダブルソールなので、つま先部は特に擦り減りが見られました。
この場合、修理はつま先部を補強するケースが多いですが、お客様はこれを機にソール面も修理をされたいとの事でしたので、「ハーフレザーソール」のメニューで修理を進めさせていただきます。
もう1足も同様で
擦り減り具合も似ています。
同じ頻度でローテーションをして履かれているのだと思います。
こちらも流石に「オールソール交換」は早いので「ハーフレザーソール」のご希望です。

こちらが使用するイタリア製のハーフレザーソールです。
レザーソールと同じく厚みは約5mm程あります。
アウトソールのレザーソールを取り外し、縫い糸を外した状態です。
ダブルソールなので、中から見えているのはレザーミッドソールになります。
このスペースに用意したハーフレザーソールを貼り付けます。
そして繋げるように「出し縫い」のステッチで縫いました。
この方法だと、ソールの厚みは元の状態をキープして自然にソール交換が出来ます。
繋ぎ目は見えますが、後の工程の仕上げで目立たなくなります。
大工さんみたいですね。
<after>
そしてソール面を純正と同じ「半カラス仕上げ」にペイントして仕上げました。
古いソールと新しいソールの繋ぎ目はどうしても出来ますが、黒くペイントしているので離してみるとほとんど分かりません。
「半カラス仕上げ」は装飾になりますが、オプション費用がかかるので、ご希望でない場合はソール全体を真っ黒に染めて仕上げます。
お好みなど言っていただければと思います。
ソールの繋ぎ目も分からなく仕上がりました。
これで安心して履いて頂けますね。
もう1足も同じように修理をさせて頂きましたが、ダブルソールは今後また擦り減りの早さが予想されるので、
こちらは金属製の「lulu ヴィンテージスティール」を取り付けました。
お客様自身初めてなので、お試しとのことです。
今後気になったら他の靴にも採用して頂ければと思います。
見た目は損なわず取り付けが出来るのでご安心下さい。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
Italy ハーフレザーソール(5mm厚・縫いあり) ¥8,500(税抜)
半カラス仕上げ +¥2,000(税抜)
lulu ヴィンテージスティール ¥2,000(税抜)
納期 2週間以内
Johnston&murphy(ジョンストン&マーフィー)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)