JUTTA NEUMANN(ユッタニューマン)エルメスの裂けたレザーを作り変える修理方法

JUTTA NEUMANN(ユッタニューマン)のレザーサンダル「エルメス」をお持ちくださいました。 右足の状態は問題ありませんが、 左足を確認すると 親指部分のレザーが切れ、 甲部分も裂けていました。

今年になり久しぶりに履くと、出先で急に千切れたとの事です。

原因はアッパーの乾燥によるものです。

例えば雨に濡れると、レザーは乾燥時に油分も抜けてしまいます。

クリームで保革せずに乾燥してママの状態で履かれると歩行時に力が加わり裂けてしまいます。

定期的にクリームで磨くことでレザーの柔軟性は保たれますが、カサカサの状態だと今回の様なケースも起こりえます。 一度避けるとレザーの強度が落ちているので部分的な修理が難しく、アッパーを作り変える必要があります。

この黒の厚いレザーは似たものがあと数足分準備があるので、同じ形で作り変えが可能です。 アッパーを作り変える際は靴底を分解する必要があるので、新しいソールへ「オールソール交換」も必要になります。 今回は近隣のお客様だったこともあり、サイズ感の微調整もさせていただく事となりました。

アッパーを大まかに組み立てた後、一度ご来店いただき革の長さを合わせてサイズを合わせます。

よくお問い合わせいただきますが、郵送の場合はサイズ感の調整は判断が難しのでお断りさせて頂いています。

親指部分を作り変え、あえて少し長めに作りお客様の足に合う長さに調整をしました。
甲部分も同様に作り変え、長さをチェックしました。 これからクギを打ち、レザーをカットし、ソールを取り付けて完成です。 <after>

修理の完成です。 純正と同じ「ビリュケンソール」でソールを取り付けました。 アッパーの雰囲気も近いので違和感はありません。

ただ茶色のレザーの場合はレザーが無いので、黒に変えて頂くか、他の方法になります。 お客様にも大変喜んでいただけました。 これで 安心して 履いていただけます。店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

ただ郵送の場合、サイズ感の調整は出来ないので、あくまで千切れたレザーを作り変える事がメインでサイズ感がご満足できるかは保証出来ないのでご了承お願い致します。

・ビリュケンソール オールソール交換 ¥9,800(税抜)

・「エルメス」アッパーの甲、親指部分両足作り変え ¥8,000(税抜)

納期 2週間~1ヶ月程

JUTTA NEUMANN(ユッタニューマン)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)