JUTTA NEUMANN(ユッタニューマン)のメンズレザーサンダル「FRANK(フランク)」をお預かりしました。
ユッタニューマンの修理はこの時期は毎日ご依頼をいただき、お問い合わせも多いです。
修理内容は「オールソール」「サイズ調整」「アッパーの作り変え」のいずれかが80%です。
この度は革が裂けているので修理でお持ちいただきました。
サンダルはカカトがない分、歩行時にアッパーにとても負荷が掛かります。
雨などに濡れると革は急激に乾燥しますが、おそらく乾燥した状態で履かれ続けるとこのように革が裂けやすくなると思われます。
定期的にクリームで保革して上がると革の強度を保ったまま履いていただけます。
革が根元から裂けているので修理がしにくい状態なのと、修理した感ができるのでこれを機にアッパーのレザー部分全体を作り変えることとなりました。
アッパーの作り変えは靴を分解する必要があるので、「オールソール交換」で靴底を作り変える修理も必要になります。
<after>
アッパー・靴底ともに新しく作り変えました。
アッパーに使用する革と方法はお客様と仕上がりのイメージを打ち合わせをして進めさせていただきました。
この「FRANK」のモデルはライニング(裏革)がない1枚革でしたが、今後革が伸びてサイズ感が緩くなる心配があるので、裏から黒のライニングをあて、
元とはデザインが変わりますが、縫い目を入れて製作しました。
ライニング(裏革)なしでアッパー(表革)のみの縫いなしでも製作は出来ますが、今後革が伸びるリスクが高くなります。
ご希望のほうをお選びください。
使用したアッパーは私のオーダーシューズで使用しているイタリアのタンニン鞣しの革「アリゾナ」になります。
革本来の雰囲気が特徴です。
靴底は新しく、純正と同じビリュケンソールを取り付けているので違和感はございません。
これで安心して履いていただけますね。
今年はアッパーの作り変えの依頼が多いです。
サイズ感の問題などもあれば、完成までにお客様に何度かご来店いただく必要があるかもしれません・
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
ビリュケンソール(黒)オールソール交換 ¥8,800(税抜)
アッパーの作り変え ¥3,000~¥9,000
※デザインやパーツ、革による
納期 2週間以内