こんにちは。柴田です。

MAGNANI(マグナーニ)のダブルモンクをお預りしました。
ストラップ部分から甲にかけて、ラインが入った変わったデザインです。
この度はソールに穴が開いたためお持ち頂きました。
この状態になるとオールソール交換のタイミングですが、
こちらは踏まず部分のソールをアッパーに沿わせているオパンケ製法で作られています。
アッパーに沿わせて縫っているので通常のオールソールと同じように交換するのが難しい製法です。
多少ソールの雰囲気が変わってしまう場合もあるので、当店ではハーフレザーソール交換という修理をお薦めしています。

アッパーに沿っている部分より前のソールをカットして新しいレザーソールを繋ぐ方法になります。
繋いだ時に段差が出ないように斜めに削ぐようにカットしました。

5mm厚のハーフレザーソールを使用します。

加工したソールをつけて縫いを掛けました。
繋いで重なっている部分も縫われています。

プラス、今回はハーフラバーも取り付けるのでラウンド上に加工しています。
繋ぎ目より下の方までラバーを貼るので、真ん中の縫えない部分の剥がれや、浸水を防いでくれます。
レザーの雰囲気を楽しみたい場合にはラバー無しも可能ですが、見た目や強度の面からも貼ることをお薦めします。

仕上げる前のサイドのコバです。斜めに加工したソール同士が重なっているのが見えますね。

〈after〉
ハーフラバーを貼って完成です。

サイドも着色して仕上げると繋ぎ目もほとんどわかりません。

オールソールでは消えてしまうロゴやオパンケの部分も残っています。
靴の雰囲気はそのままですが、補強もされているのでまだまだ履いて頂く事が出来ますね。

店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
靴の状態やお客様の希望に合わせて修理方法を提案しますので、気になる事がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
ハーフレザーソール交換(5mm厚・縫いあり) ¥8,500(税抜)
FILIPSハーフラバー(メンズ) ¥3,000(税抜)
納期 2週間以内