MAGNANNI(マグナーニ)穴が開いたオパンケ製法の靴底をハーフレザーソールでソール交換する修理

P1200400MAGNANNI(マグナーニ)をお預りしました。

P1200401この1ヶ月はマグナーニとサントーニの修理をとても多くお持ち頂きました。

P1200402こちらは珍しいデザインです。

まずアウトサイド側を見るとストラップのデザインで、

P1200403インサイド側にもストラップが見られます。

P1200404変則的なダブルモンクストラップになります。

P1200406この度は靴底の修理でお持ち頂きました。

P1200407レザーソールに穴が開いている状態なので「オールソール交換」で靴底を全体作り替える修理になります。

P1200405ですがこちらのマグナーニは「オパンケ」という製法で靴底を取り付けられている特殊な構造になります。

P1200408ソールを沿わせてアッパーとハンドステッチ(手縫い)で縫っています。

「オパンケ」の靴は靴底を全体作り替えるオールソール交換だと、通常のオールソール交換より手間暇が掛かるので納期と費用をいただいています。

P1200409お客様とのお話でオールソール交換ではなく別の修理方法をご提案させて頂きました。

地面と接地するレザーソールの前部のみを交換します。

P1200410オールソールの前半分のような修理方法です。

前半分を分解して取り除きました。

P1200594その部分にレザーソールを貼り付け、

P1200595元と同じく、掘った溝に「マッケイ縫い」を繋ぐように縫いました。

P1200596サイドから見てもレザーソールが自然に繋がっているのが解ります。

P1200613そしてレザーソール面を着色して仕上げました。

P1200612オパンケの靴はこの修理方法をご提案させていただく場合もございます。

お客様の修理費用、期間の負担を軽減できます。

今後ソール交換をせずに履いて頂くのであれば「ハーフラバー」でレザーソールを保護して履いて頂くのが良いと思います。

P1200614コバ面もペーパーで滑らかに加工し、着色すると綺麗に仕上がりました。

繋ぎ目はほとんど解りません。

P1200615これで安心して履いて頂けますね。

P1200616店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせください。

ありがとうございます。

 

Italy ハーフレザーソール(3mm厚・縫いあり) ¥8,500(税抜)

納期 2週間以内

Magnanni(マグナーニ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)