MM6(エムエム6)のレザーサンダルを埼玉県より郵送でお預かりしました。
初めて見る特徴的なデザインです。
靴底はフラットな構造で、
本来靴底にあるヒールが靴の上に取り付けられています。
履き心地は心配されますが、面白い発想ですね。
靴底の補強のご依頼です。
いつもの流れでしたら前半分に「ハーフラバー(裏張り)」で補強をする流れですが、
カカト部がフラットなため、擦り減りが心配されます。
この場合、下記の選択肢があるのでお客様にお選びいただきました。
①このままの状態で履かれる
(デメリット)擦り減りが心配される
②ソール前部を「ハーフラバー補強」
(デメリット)ソール前部は補強されるがカカトが補強できていない
③ソール全体に「ハーフラバー」
(デメリット)カカト部にハーフラバーの厚みは耐久性がないのでこの方法はお受けしていない
④ソール前部に「ハーフラバー」カカト部は「トップリフト」を付ける
(デメリット)今回のヒール靴では元々歩きにくい靴に加え、バランスが変わるのでオススメしにくい
⑤ソール前面に厚みのあるラバーで補強をする
(デメリット)重さが出来、費用が掛かるが耐久性がある
一番おすすめの⑤をお選びいただきました。
色が合うようにイタリア製の「SVIGソール」の白を使用し、靴底全体をカバーしました。
ボリュームは出来ますが、耐久性が出来、安心して履いていただけます。
違和感はないと思います。
今後繰り返し交換修理も可能で、靴本体が擦り減りことなく履いていただけます。
今回の補強方法に正解はありませんが、一番実用的かと考えています。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
SVIGソール(白)オールソール ¥8,800(税抜)
納期 現在1週間ほど
Maison Margiela(メゾンマルジェラ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)