NIKE(ナイキ)スニーカーの加水分解で劣化した発泡ウレタンソールを別のソールで作り替えるオールソール交換修理

P1320113こんにちは東です。

NIKE(ナイキ)のスニーカーをお預りしました。

P1320114靴の修理でスニーカーはたまにお預りしますが、バッシュ系は久しぶりになります。P1320115この度は靴底の修理になりますが、

P1320116ソールがアッパーから剥がれている状態でした。

ソールの剥がれは「接着」でご対応する機会が多いですが、

P1320117状態を確認すると、発泡ウレタン素材のソールは「加水分解」による経年劣化でボロボロ崩れている状態でした。

ソールという土台が崩れているので「接着」による修理は不可能で、「オールソール交換」で靴底全体を作り替える修理となります。

P1320118ただ、一体型の今のソールを再現するソール交換は不可能になります。

P1320119この場合、修理に必要な素材と組み合わせ、出来るだけ今のイメージを崩さないように修理をします。P1320120どうしてもデザインは変わってしまうので、お客様にはご了承をいただいた上、作業を進めさせていただいています。

P1320209<after>

劣化した部分を全て除去し、「オールソール交換」の完成です。

P1320210靴底は耐久性のある「合成クレープソール」のラバーソールを使用しました。

P1320212元のソールを剥がした跡は、近い色合いの革をあててカバーしています。P1320211白のEVA(スポンジ系素材)でソールの厚みを形成しました。

厚みはありますが、軽量感がある仕上がりとなります。

P1320213元とデザインは変わりましたが、靴の印象は損ねていない仕上がりと思います。P1320214修理に使用した素材は「ゴム」「スポンジ」なので今後は劣化する心配なく履いて頂けます。

P1320216今回の修理は街履きとして加工した内容となります。

実際にスポーツで使用できるようにしたわけではないので、運動目的での使用の場合は新しく買い替えることをオススメします。

P1320217店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

ありがとうございます。

 

合成クレープソール(黒) オールソール交換 ¥10,800(税抜)~

Nike(ナイキ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)