REDWING リウェルトからのvibram4014オールソール交換の修理

P1050083 REDWING(レッドウィング)のブーツをお預かりしました。

カカトが擦り減っているのでお客様は「おそらくオールソールになりますよね?」といった形でお持ち頂きました。

レッドウィングのブーツは修理する機会が比較的多いですが、ダメージ具合で修理内容も大きく変わります。P1050084サイドから見るとカカトの部分が擦り減っています。

大きく擦り減りすぎると、ヒールカップのカカトを中心に靴の形が変形するのでお早目の修理をオススメします。

靴の構造は下から「アウトソール」→「ラバーミッドソール」→「ウェルト」→「アッパー」となります。P1050085 まず左足を確認すると、ダメージが「アウトソール」「ミッドソール」を越え、ウェルトに達していました。

これだとダメージはありますが何とかウェルトを残してオールソールが可能な限界と判断しました。

P1050086 続いて右足を確認すると、ダメージはウェルトを越え、アッパーにまで達していました。

普段、紳士靴の「つま先を補強」の重要性をよく話させていただいていますが、大きな理由の1つはこの「ウェルトを守るため」でもあります。

今回の状態では【リウェルト】と呼ばれるウェルトから交換する修理メニューでご対応させていただき、その後、通常のオールソール修理をします。

P1050183 糸を作り、リウェルトの準備をしました。P1050186一針一針を手で「すくい縫い」をしていきます。P1050185 今回は「ダブルウェルト」という靴底全体一周ウェルトが付いている構造です。

P1050187 両足ともにリウェルト完了です。P1050241 中にコルクを詰め、ラバーミッドソールを接着しました。

この後、縫い屋さんの業者にウェルトとミッドソールを「出し縫い」をかけてもらいます。

P1050396アウトソールにオリジナルと近いvibram社の4014ソールを接着して削り込みました。P1050397 ウェルト交換を含め、オールソールしてすっかり印象が変わりました。P1050398 アウトソールはレッドウィングらしく、あえて荒く削って仕上げています。P1050395リウェルトの修理は修理期間、費用などお客様の負担も大きいと思います。

今回のワークブーツに限らずビジネス、ドレスシューズも同様です。

ダメージが広がる前にご相談、修理をお持ち頂ければと思います。

ありがとうございます。

 

リウェルト(ダブルウェルト) ¥12,000(税抜)
※シングルウェルトの場合は¥9,000(税抜)

vibram4014 オールソール交換 ¥10,800(税抜)

ラバーミッドソール(3mm厚) ¥2,000(税抜)

納期 1ヶ月程

Redwing(レッドウィング)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)