REGAL(リーガル)のコブラヴァンプローファーをお預りしました。「コブラヴァンプ」とはヴァンプ(アッパーの前部のパーツ)の形状がコブラに見えるからそう呼ばれていたと思います。
日本では1980~90年代に流行したローファーですが、なかなか見る機会が少ないので今も生産されているのは知りませんでした。
珍しいデザインなのでお客様も職場で好評な模様です。過去に修理はしておらず、レザーソールが擦り減って、穴が開いています。
この状態になると「オールソール交換」で靴底を全体作り替えます。
靴の構造はウェルトなしで、出しの飾り縫いが入ったミッドソールとレザーのアウトソールを「マッケイ縫い」で底付けしています。お客様は耐久性、ご予算などを考え、「vibram ♯2055ソール」をお選びいただきました。
縫いをかけずにビブラム2055ソールは接着で底を付けています。
主にグッドイヤーウェルト製法の靴に使用されるラバーソールですが、マッケイ製法の修理で使用するとバランスの問題もありますが、マッケイは縫いのピッチが大きいのでラバーソールから糸が浮き上がった状態に仕上がります。
その状態だとすぐに縫い糸が切れてしまうので、強力な接着剤のみの方が良いと考えています。ミッドソールにはマッケイ縫いをかけ直しているので、しっかり固定しています。
今後のオールソール交換は中底に負荷を掛けずにスムーズにおこなえます。ソールは変わってもヒールの高さ、バランスを損なうことなく修理するのでご安心下さい。お客様にも大変喜んで頂けました。
ありがとうございます。
vibram ♯2055ソール オールソール交換 ¥12,800(税抜)
納期 2週間以内