REIKO TSUKUIをお預りしました。
こちらは日本を代表する女性靴職人、津久井玲子氏の靴になります。
修理でお預りするのは初めてです。
独特なフォルム、バランスの内羽式フルブローグです。
マッケイ製法で作られています。
カカト内側を確認すると、
擦れによりライニング(内側の革)に穴が開いていました。
このままでは中から見える「カウンター」という革の芯にダメージが加わり、履き心地にも影響が出るので補強します。
靴底を確認すると、過去にハーフラバー補強をされています。
カカトはレザートップリフトを越えて革の積み上げまで擦り減りが達していました。
バランスも悪くなっているので修理をさせていただきます。
擦り減っていた革の積み上げ部分は同じ革素材で足して厚みを元に戻します。
そしてトップリフトを取り付け、形を整えて完成です。
耐久性重視でビブラム社のラバートップリフトをお選び頂きました。
これでバランスが良くなり心地よく履いて頂けます。
修理に使用する材料は多くの選択肢の中からお選び頂けます。
お気軽にご相談下さい。
カカト内側は「カウンターライニング」という修理メニューで革をあてて補強しました。
使用する革はもライニング用の革なので違和感が少なく修理が出来ます。
トップライン(履き口)の縫い穴も元と同じを1穴1穴拾いながら縫います。
こちらの靴は30番の糸の極細ピッチだったので大変でしたが、革に負荷をかけることなく綺麗に仕上がりました。
これでまだまだご愛用して頂けますね。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
丁寧に作業をさせていただくので安心してお任せください。
ありがとうございます。
vibram ♯5350 ラバートップリフト交換 ¥2,500(税抜)
革埋め +¥600(税抜)
カウンターライニング(短靴・両足) ¥3,500(税抜)
納期 3日程