repetto(レペット)メンズのマイケルの劣化で外れたヒール部分ごと作り変える修理

P1500317 repetto(レペット)の「マイケル」をお預かりしました。P1500318 レディースのマイケルは修理でよくお預かりをしますが、こちらはメンズのマイケルになります。

サイズが違うだけで靴の構造は同じです。P1500319 靴底の修理のご依頼です。P1500320 レザーソールからヒールが外れている状態でした。P1500321 過去に他店で先端のトップリフトを交換されています。

今回、ヒールが外れた原因は、
P1500322 このヒール部分はウレタン素材を使用して作られている点になります。

ウレタンは素材の特徴上、いずれは「加水分解」による経年劣化で素材がボロボロ崩れてきます。

ヒールが靴本体と付いている場合、劣化の判断は難しいですが、手で引っ張って剥がれる程度だと劣化が淫行している状態と考えています。

劣化に気付かずに履かれると、出先で今回の様にヒールが外れて困ってしまいます。
P1500323 劣化したヒールは修理で再利用できないので、作り変えます。P1500324 レザーソール面はそのままの状態で履かれているので補強をします。

レペット特有の「ステッチ&リターン製法」で作られているので、ソールに穴が開くのは避けたい構造です。

路上でしっかりと履けるように加工をします。P1500325 ヒールは作り変えますが、違和感がないように仕上がるのでご安心ください。P1500358 <after>

先端は「ビブラム5350」のラバートップリフトを使用し、
P1500359 ヒール部分はレザーを積み上げて元と同じ高さに作りました。

レザーは黒く染めて仕上げるので見た目は同様です。

靴の中から釘を打って固定しているので外れる心配はございません。
P1500360 ソール面は「ハーフラバー」で補強をしたので、P1500361 靴本体が擦り減ることなく履いていただけます。P1500362 ソールを補強することでアッパーにまで擦り減りが進行するリスクが大きく軽減します。P1500363 修理に使用した材質は「レザー(革)」と「ラバー(ゴム)」なので、今後はウレタン素材のように劣化する心配はございません。P1500364 これで安心して履いていただけます。P1500365店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせください。

ありがとうございます。

 

vibram ♯5350 ラバートップリフト ¥3,000(税抜)

積み上げ製作(レザー) +¥3,000(税抜)

vibram ハーフラバー ¥3,300(税抜)

納期 1週間ほど

Repetto(レペット)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)