RICK OWENS(リックオウエンス)のスニーカーを遠方よりお持ちくださいました。 リックオウエンスの修理は大変ご依頼が多いのですが、今回は初めて見る状態で、初めての方法で修理をさせて頂きました。 長い間、履かない状態でご自宅で保管をされていたとの事です。 靴底は一体型のウレタン?素材になりますが、
よく確認すると、靴が曲がる屈曲部で割れが見られます。 他メーカーの靴ではよく見かける状態ですが、リックオウエンスでは初めてです。
「加水分解」による経年劣化で素材が崩れています。
この状態になると「接着」などでの応急修理は出来ないので、「オールソール交換」で靴底全体を作り変える必要があります。 元を再現するソール交換は不可能なので、ここで一番問題なのが、靴底のデザインが変わってしまう点です。
特に、リックオウエンスはブランドイメージがしっかりあるので、デザインが変わるのは心配されます。 お客様は靴が履ければ良い。との事で、この度は修理をお受けさせていただきました。 これからも履いていただけるよう、しっかりと修理をさせていただきます。 <after>
オールソール交換の完成です。 お選びいただいたのは「ビブラム342ソール」の黒です。
他に白、アメ色もあります。 剥がしたソール部分の跡は白の革を一周巻いてサイドカバーに加工をしています。 その後、白のラバー(ゴム)やEVA(スポンジ)で靴の形を成形しています。 どうしても見た目が変わってしまいますが、靴のバランスは損なわないように加工をしました。 今後は劣化する心配がなく履いていただけます。店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
2024年以降、このソール交換修理はお受けしていない状況となります。
申し訳ございませんが、靴底の劣化の修理はお断りさせて頂いています。
vibram ♯342ソール(黒)靴底全体作り変え ¥12,800(税抜)
納期 2~3週間ほど