SalvatoreFerragamo（サルバトーレフェラガモ）加水分解で劣化した靴底を合成ラバーソールでオールソール交換修理

2021/03/29

Salvatore Ferragamo（サルバトーレフェラガモ）のレディース・ドライビングシューズをお預かりしました。ドライビングシューズの靴底修理は年中、大変多く修理のご依頼をいただいています。

TOD,S（トッズ）のドライビングシューズだと大体デザインが似ているので、修理方法や仕上がりはほぼパターン化していますが、フェラガモの靴はデザインが色々あるので、修理方法もそれぞれのデザインにより変化をさせています。

それに加え、お客様のソールの好みもあります。靴底を確認すると、ウレタン素材のソールが「加水分解」による経年劣化でで割れている状態でした。過去にカカトを修理されていますが、劣化していると部分修理ではご対応が出来ないので、「オールソール交換」で靴底全体を作り変えます。カカトは上までソールが沿っているデザインです。

このタイプは修理がしにくいのですが、この部分もウレタン素材で劣化してベト付いているので分解して修理をします。元の状態を再現して修理をするのは不可能なので、出来るだけ靴のイメージを崩さないように心掛けています。しっかりと修理をさせて頂きます。＜after＞

ドライビングシューズ仕様ではありませんが、ソール交換させていただきました。使用したのはフランスTOPY（トピー）社のラバーソールです。

剥がれないように靴本体とマッケイ縫いで取り付けています。
カカトは元と同じ高さになるよう、ビブラム社のラバーを使用しました。穴が開いていたアッパーのつま先部は革をあてて補強しています。画像が暗くて申し訳ございませんが、劣化したカカト部は除去し、変わりに革をあてています。これで安心して履いて頂けます。
別ソールも使用可能なのでご相談ください。店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。