こんにちは。柴田です。

Salvatore Ferragamo(サルバトーレフェラガモ)のレディーススニーカーをお預りしました。
ベージュのスムースレザーとスエードを組み合わせたアッパーに、
ウレタンのソールが使用されています。

このウレタンソールが全体的に擦り減っているのに加え、加水分解で劣化して屈曲部から割れてしまっています。

この状態では履きつづけられないので、靴のイメージが大きく変わらないようソールを新しく作り替えます。
スニーカーのソールの作りは通常の革靴とは違った構造のものが多いですが、
こちらもカカトのヒール部分がアウトソールで覆われているような形で、つま先やサイド部分はアッパーの方にもソールを沿わせてあります。
かかとの再現は出来ますが、アッパーに沿わせるようにソールを付けることは出来ないのでなるべく違和感を感じない方法で作業を進めます。
〈after〉
アメ色の合成クレープソールを使用しました。

天然クレープの模様を付けた合成ゴムのソールで、厚みは4mm・6mmをご用意しています。
こちらは元のイメージに近い、4mmのものを使用しています。

かかとにはベージュのスポンジ材で高さを付け、その上から合成クレープを取り付けているので元の形と近いイメージに仕上がっていると思います。
後ろから見ても違和感なく、擦り減りでバランスが悪くなっていたのも解消されました。

ソールを沿わせて貼ることが出来ないつま先や、
サイド部分は、ソールを剥がした跡が残ってしまうので、そこにアッパーで使われている革と似た革をあてています。
近い革があったので元々のデザインだったように自然に仕上がっていると思います。
こういったレザースニーカーはソールがダメになってもアッパーが綺麗なものは、ソールを作り変えればまだまだ履いて頂けます。
似た雰囲気に作り替えるのはもちろん、あえて違うデザインのソールを使用してカスタムするのも気分転換にいいかもしれないですね。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
気になる事がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
オールソール(合成クレープソールアメ色4mm)+スポンジヒール ¥10,800(税抜)
納期 2週間以内
Salvatore Ferragamo(サルバトーレ フェラガモ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)