SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)のチャッカブーツを神奈川県より郵送でお預かりしました。 今回は少し変わった内容の修理をご紹介します。
ビジネスシューズの中でもカジュアル感が強いチャッカブーツをお客様好みの仕様に変更することとなりました。 靴底はスコッチグレインで見慣れたレザーソールですが、 お客様は別のソールへ変更をする「カスタムオールソール交換」をご希望されました。 靴の作りは「グッドイヤーウェルト製法」です。
ビジネスシューズでも、ワークブーツでも採用されることが多い「グッドイヤーウェルト製法」です。
同じ製法ですが、ソール交換の場合、ビジネスシューズはビジネスシューズ用の「ダイナイトソール」「リッジウェイソール」などを使用するのが一般的です。
ワークブーツの場合は、ワークブーツ用の「USビブラムソール」を使用します。 ですが今回のスコッチグレインは、お客様の遊び心もあり、ワークブーツ用のソールでカスタムをすることとなりました。 使用したのはREDWING(レッドウィング)のポストマンシューズでお馴染みの 「ビブラム1002ソール」です。
特殊なカスタムは靴の仕上がりのイメージがお客様と共有するのが難しいので、郵送ではお断りさせていただく事もありますが、今回はお客様の熱意と人柄もあり、お受けさせていただきました。
ポストマンシューズでは見られないシャープなつま先形状になりましたが、意外と違和感がなく仕上がりました。 「黒のラバーミッドソール」を挟んでウェルトと縫い、1002ソールを接着するワークブーツで見られる加工方法です。
短靴ではなくチャッカブーツなので厚みがあるソールも自然に仕上がったと思います。 郵送後、お客様からお喜ぶのご連絡をいただきました。 これで気分新たに履いていただけます。特殊なカスタムの場合、郵送でのご対応は難しいケースもありますが、まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
US vibram ♯1002ソール(黒) ¥12,800(税抜)
US vibram ラバーミッドソール(黒) +¥2,000(税抜)
納期 2週間以内