TOD、s(トッズ)のドライビングシューズをお預かりしました。
ドライビングシューズは短靴のイメージが一般的ですが、スエード革にブーツのドライビングシューズになります。舟底の形状をした一体型ソールです。お客様は履き心地が気になってお持ち頂きました。
ドライビングユーズの靴は「返りの良さ」「足当たりの柔らかさ」「軽さ」などが特徴と思われます。お預りした靴は手で軽く触ると歪むほどソールが柔らかい状態でした。
お客様もこの柔らかすぎるが、歩行時に不快感を感じておられた模様です。「オールソール」で靴底を作り替える修理をさせていただく流れとなりましたが、ソールを剥がしているとソールの中がぼろぼろと崩れている状態でした。ソールの中のウレタン素材が「加水分解」の経年劣化により崩れていたのですね。
それにより中が空洞になっていたので履き心地にも影響されたと思われます。
ここまで分解してみないと気付きませんでした。スポンジ素材のvibram♯2060ソールを使用して「オールソール交換」をしました。
スポンジ素材なので元のようにソールに軽さがあるのに加え、今後は「加水分解による劣化」の心配はございません。オリジナルと同じく船底型のソールになります。
違和感はございません。これでまた快適に履いて頂けると思います。
ありがとうございます。
vibram ♯2060 オールソール ¥10,800(税抜)
納期 2週間以内