Tricker、s(トリッカーズ)を埼玉県の常連様より郵送でお預かりしました。10年くらいのお付き合いのお客様ですが、イギリスの靴をご愛用されており、過去にも色々修理をお任せいただいています。
とても大切に靴を履かれています。
まずは靴底の補強です。
レザーソール面が今以上擦り減らないように補強のご依頼です。
ソール面を補強すれば、おそらく今後ソール交換をすることなく履いていただけます。
続いて靴の内側のかかと部分です。
ブーツだと見逃してしまいそうですが、摩擦により革に穴が開いている状態です。
このまま履かれると中にある「カウンター」という芯材にダイレクトに負荷がかかり、カカトの形状が歪んでしまいます。
またこの状態では靴下のカカト部分に穴が開いてしまいます。
<after>
この場合、「カウンターライニング」という修理メニューで上から革をあてて補強をします。
トップライン(履き口)は塗っているので、脱ぎ履きの際に剥がれる心配はございません。
ライニング(裏革)用の革を使用しているのでさほど違和感はなく仕上がります。
靴底の補強も完成です。
ビブラム社の「ハーフラバー」を使用し、お客様のご要望でハーフラバーをラウンド型の形状に加工をしています。
より耐久性を高めるため、つま先部は金属製の「lulu ヴィンテージスティール」も取り付けています。
コバ(ソールのサイド部分)も仕上げなおして引き締まった印象になりました。
トリッカーズ好きな常連様は実は2足同様の修理をお任せいただいていました。
これで安心して履いていただけますね。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
カウンターライニング(ブーツ・両足) ¥5,000(税抜)
vibramハーフラバー ¥3,000(税抜)
lulu ヴィンテージステイール ¥3,000(税抜)
納期 3日~1週間ほど
Tricker,s(トリッカーズ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)