VERSACE(ベルサーチ)のメンズスニーカーをお預りしました。センターに付いているベルサーチの金具が印象的です。 お客様は購入し、数時間履くと「足が辛くて履けない」とこの度はご相談でご来店されました靴の甲周りには強力なゴムが付いており、甲全体を締め付けるようにだいぶタイトに取り付けていました。それに加え、お客様はかなりの甲高の足でした。
足の甲部分には神経、血管が多くあります。
逃げ場がないように強い力で絞められていると、靴を履いたばかりの時は違和感なくても、時間が経つと血流も悪くなり足のしびれ、痛みを感じます。
甲ゴムの靴で足が痛いとご来店されるケースはよくあります。
靴の作りを見て、お客様と改善方法、デザインの変更点などを話し合い、修理をお受けさせて頂きました。<after>
修理が仕上がった状態です。お客様は甲高なので、靴紐で調整できる靴が良いと考え、アッパーに付いていたゴムを外し、靴紐が通るようにハトメの金具を取り付けました。
これで甲の圧迫は防げます。お客様はベルサーチの金具がお気に入りなので、モンクストラップのように革で覆うようにし、金具を取り付けました。スナップボタン式です。靴紐は隠れます。このような修理方法に正解はないと思いますが、一番大切なのは「靴を履けるようにすること」で次に「見た目」です。ブランドスニーカーの見た目も変わるので、お客様の承諾と、接客時にお客様に仕上がりのイメージを出来るだけ明確にお伝えするのも大切です。お客様にも大変喜んでいただけました。
これでまた快適に履いて頂けます。「ありがとうございます!」
今回の修理は¥15,000(税抜)で1ヶ月ほどお時間をいただきました。