こんにちは東です。
WOLVERINE(ウルヴァリン)の修理を埼玉県よりお持ち頂きました。
お客様は20年程ご愛用されている模様です。
当店では過去に同じ靴の黒色を修理をしており、お客様はブログをご覧になってお越しくださった流れです。
今あるモデルかは分かりませんが、モカシンタイプでカジュアルに履きこなせる靴です。
靴底はビブラム社のタンク型ソールのアメ色が使用されています。
長年履かれているのでさすがにカカトに擦り減りが見られます。
今の状態では歩行に不快感を感じるので、カカト部分を修理します。
ですがこちらはソールとカカトが一緒の「一体型ソール」です。
本来、カカトのみの交換は出来ない構造ですが、問題はございません。
ライニング(靴の内側の革)の状態は問題ありませんが、
トップライン(履き口)の革には擦れによるダメージが見られます。
ウルヴァリンのこのモデルはアッパーのトップラインに切れ目が入っている構造になります。
負荷が掛かった場合はダメージが広がりやすい構造と思います。
極力違和感がないように修理をおこないます。
<after>
近い色合いの革を薄く加工し、切れ目が入った部分をカバーするように補強をしました。
革の厚みを考慮して補強しているので、違和感はなく仕上がります。
シンプルな修理ですが、綺麗に仕上げるには実はとても繊細な作業です。
これでストレスなく履いて頂けると思います。
カカト部分は同じタンク型の「ビブラム1205ヒール」のアメ色を使用しました。
一体型ソールをトップリフトの高さにカットし、強力な接着剤で取り付けています。
これでヒールのバランスも良くなりましたね。
このヒールとソール部は同じ色のはずなのですが、だいぶ経年変化したのだと思います。
今後は少しは色が近づいていくような気はしています。
アッパーはクリームを使用した「靴磨き」でメンテナンスしたのでしっかり保革されました。
定期的にメンテナンスをしてあげれば、まだまだ長く履いて頂けると思います。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
ありがとうございます。
vibram ♯1205ヒール(アメ色)トップリフト交換 ¥3,200(税抜)
トップライン補強 ¥2,000(税抜)~
納期 3日~1週間程