YUKETEN(ユケテン)修理が不可能なハンティングブーツのクレープソールの靴底をカスタムオールソール交換修理

P1320181こんにちは東です。

YUKETEN(ユケテン)のハンティングブーツ2足をお預りしました。

2足共にレディースブーツになります。

P1320182まずはレースアップのブーツです。

P1320183靴底は生ゴム素材の「クレープソール」で特殊な形状になります。

P1320184既にクレープの劣化が始まっており、所々薄くなっているのとベトツキがあります。

P1320185この場合、「オールソール交換」で靴底を作り替える修理となります。

ですがソールが巻き込んで縫ってあったりと、現状を再現するように修理をするのは困難な作りです。

P1320186お客様はユケテンの販売店、多くの靴修理店に相談したところ、修理が出来ないとお断りをされた模様です。

P1320187当店でも再現するのは難しいですが、お客様は今のクレープソールから出来れば変えてしまいたいとの気持ちもあったので、別のソールに変更するのをご提案させて頂きました。

P1320188ただあまりに特殊な構造で作られているので、別のソールを今の形状で作るのは出来ません。

構造を変えて「カスタム」オールソールをすることとなりました。

P1320189もう1足のバックルがあるブーツも同様で、

P1320191同じクレープソールが沿っている構造です。

P1320190こちらはまださほど擦り減ってはいませんが、今後の事を考えてオールソール交換をすることとなりました。

P1320193カスタムの場合は仕上がりのイメージが大きく変わることが多いので、出来るだけイメージをお客様に明確にお伝えするように心掛けています。

P1320194せっかくなので、2足共別のソールをお選び頂きました。P1320526クレープが沿っていた部分には革をあてて加工をし、

P1320527靴底には「ラバーミッドソール」を取り付け、マッケイ縫いで剥がれないようにしています。

P1320528これでソールを付ける土台の完成です。

今後、ソール交換の際はここからスムーズに新しく出来ます。

P1320538カスタムオールソール交換の完成です。

P1320539アイリッシュセッター修理でもよく使用する「ビブラム4014ソール」をお選び頂きました。

P1320540クレープソールよりは履いた感じ固さは出来ますが、安定感は増します。

P1320541アッパーとの相性もいいと思います。

P1320542アッパーのつま先とカカト部分は手縫いで縫い直してからソールを取り付けています。

P1320543元とだいぶイメージは変わりましたが、いい感じと思います。

P1320545もう1足はスポンジ素材の「ビブラム2021ソール」をお選び頂きました。P1320546先程の4014ソールより擦り減りは早いですが、軽量に仕上がります。

P1320547こちらは厚みがあります。

P1320549色の相性もいいと思います。

P1320550お客様にも大変喜んで頂けました。

大変な修理でしたが、カスタムをされてご愛用されるのも靴の楽しみ方の一つと思います。

P1320552カスタムはお客様とのイメージの共有が難しいことがあるので、郵送ではお断りさせていただく場合も御座いますが、まずはお気軽にお問合せ頂ければと思います。

ありがとうございます。

 

US vibram ♯4014ソール(白)オールソール交換 ¥10,800(税抜)
ラバーミッドソール(茶) +¥2,000(税抜)

US vibram ♯2021ソール(サンド)オールソール交換 ¥10,800(税抜)
ラバーミッドソール(茶) +¥2,000(税抜)

納期 2週間以内

Yuketen(ユケテン)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)