J.M.WESTON(ジェイエムウエストン)のハーフハントを千葉県お持ちくださいました。
まずは靴底のメンテナンスのご依頼です。
まだ純正のレザーソールの状態で、あらかじめつま先部には金属製の「ヴィンテージスティール」が付いているモデルです。
お客様は今後レザーソールが擦り減らないように「ハーフラバー」での補強をご希望されました。
「オールソール交換(靴底全体作り変え)」をされない前提で履かれるのであれば、ハーフラバーをされるタイミングは早ければ早い程理想です。
ただあらかじめヴィンテージスティールが付いている構造は後でハーフラバーをするのがスムーズにはいかないので悩むところです。
今の状況からハーフラバー加工方法はパターン方法があります。
①今のヴィンテージスティールを外し→その箇所をレザーで埋めてフラットに戻し→ソール前部前面にハーフラバーを付け→ハーフラバーのつま先部をカットし、その部分に新しいヴィンテージスティールを付ける。です。一般的なヴィンテージスティール&ハーフラバーの加工方法になります。
②今のヴィンテージスティールを残したまま、ハーフラバーをエッグ型に加工をし、レザーソールとの段差が出ないように加工をしてソール中心部をカバーする。方法です。
今回は②の方法で補強をさせていただきます。
あと、靴のサイズの緩さを気にされておられました。
当店でご依頼が多い「フィッティング調整」をさせていただきます。
<after>
レザーソール中心部が擦り減らないように「ハーフラバー」をエッグ型に加工をして取りつけています。
ハーフラバーの加工方法の中でも技術的な難易度が高めです。
この方法だと元のスティールを残したまま補強が出来ます。
これで安心して履いていただけます。
フィッティング調整では、元のインソールを剥がし、靴の形状に合わせて全体レザーのインソールを作りました。
靴の緩さに合わせ、裏面はコルクで厚みを出しています。
それを靴の中に敷き直すと
違和感がなくフィッティング調整の完成です。
「フィッティング調整」に関してはお客様の足と靴とのサイズ感をチェックする必要があるので、郵送ではお受けしておらず、ご来店のみのご対応となります。
ありがとうございます。
・FILIPS ハーフラバー(黒) ¥3,500(税抜)
・エッグ型加工 +¥1,000(税抜)
・フィッティング調整(レザー&コルク) ¥4,000(税抜)
納期 1週間以内